尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ #28 隠蔽 ネタバレあらすじと感想

尚食第28話 隠蔽 尚食

尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ #28 隠蔽 あらすじ

孟紫澐もうしうんは皇帝・朱高熾しゅこうしへの配膳を自分が引き受けると宣言した。
皇帝の配膳係を外された蘇月華そげっかは、游一帆ゆういつはんに報告した。
そこに皇后の令牌れいはいを持った者が密かに皇宮の外に出たとの報告が届いた。

宮中の警備も厳しい。
游一帆ゆういつはんは、かん王に皇帝が病で皇太子が呼ばれたと伝えた。

姚子衿ようしきんは皇太子・朱瞻基しゅせんき不在の間、行雲草舎こううんそうしゃ(皇太子の住処)の管理を任された。
草舎にはたくさん女性を描いた絵が隠されていて、姚子衿ようしきんは絵を探すのを楽しんだ。
しかしその中の1枚は、何かが違うように感じた。

夜、姚子衿が行雲草舎こううんそうしゃに戻ると、やつれて飢えたかく貴妃きひが隠れていた。
かく貴妃きひは、姚子衿ようしきんに全てを話した。

かく貴妃きひが皇后に差し出した酒を皇帝が飲もうとしたが、飲む前に胸を押さえて苦しみだした、と。
かく貴妃きひは皇后に皇帝を害そうとしたと指さされ逃げ出してきたそうだ。
かく貴妃きひは、身の潔白を姚子衿ようしきんに訴えた。

姚子衿ようしきんかく貴妃きひを匿った。
皇太子に公正な判断を委ねようと考えてのことだ。

皇后はせい侍医を抱き込み、皇帝が崩御したことを皇太子が戻ってくるまで隠し通そうとしていた。
皇帝の弟たちの謀反を警戒してのことだ。

皇太子の所に報せが届き、皇太子は至急北京に戻った。
しかし帰路で刺客に襲われた。

皇太子妃・胡善祥こぜんしょうは、姚子衿ようしきんから皇帝危篤と聞き、太医たいい院で皇帝の医安(カルテのようなもの?)を見た。
医案は途中から白紙になっていた。

皇后は楊士奇ようしきを呼び、詔を起草した。

封地にいるはずのかん王とちょう王が到着し、皇帝を見舞いたいと騒ぎ立て、皇后は対応に出た。
ちょう王は医案を見せるよう求めた。
その時、医案を持って皇太子妃が登場し、医案を見せた。
皇太子妃が加筆しておいたのだ。

皇太子が襲われたという報告と、皇太子の亡骸が届き集まった人々が悲しんでいるところに、皇太子が帰ってきた。

襲われるのを見越して罠を仕掛けておいたという。

皇太子が皇帝を見舞い、皇帝崩御が告げられた。
楊士奇ようしきは皇帝の遺詔を読み上げた。

皇帝の崩御に伴い、殉葬について話し合われた。
皇后はかく貴妃きひが皇后に差し出した酒を皇帝が飲んで死んだと主張し、かく貴妃きひも殉葬されることになった。

呉才人ごさいじんは姚子衿がかく貴妃きひをかくまっていたのを知り密告しようとしたが、仲の良い妃達に”明日は我が身”と説得され密告するのをやめた。

姚子衿ようしきんは、2人の命を救うために協力して欲しいと游一帆ゆういつはんに頼みごとをして…?

感想

緊迫感のある回でした。

皇后は皇帝が亡くなったことを皇太子が帰ってくるまで隠し通せるのか、という。
北京に皇太子がいない間に皇帝の急逝が知られれば、皇帝の弟たちが謀反を起こし国が大混乱に陥るかもしれない、という局面でした。

游一帆ゆういつはん蘇月華そげっかからもたらされた話とわずかな情報から、おおよその局面を読みかん王に報告しました。
蘇月華は皇帝の配膳係を孟紫澐もうしうんに取り上げられて、誰かが自分の悪口を言ったんじゃないか、と愚痴を言う感じで游一帆ゆういつはんに報告しました。

游一帆ゆういつはんはその情報と皇后の令牌れいはいを持った人物がひそかに外に出たという情報、そして皇宮の雰囲気から全てを察しました。

姚子衿ようしきんかく貴妃きひの様子から皇帝崩御まで読みました。

こういうのすごい、と思います。
サスペンスドラマとかだと、出演者の人数が絞られているので、最初から犯人候補は2,3人に絞られます。
けれど現実世界だと、無数の人間がいてそれぞれ生活しているわけで、そこから推理をしたり罠を仕掛けたり犯人を見つけたりできるのってすごいです。

皇帝の遺詔を、楊士奇ようしきは読み上げましたが、あれは楊士奇ようしきと皇后が書いたようなものですね。
いいのか!?とツッコミを入れつつ、けれど皇帝が急死してしまったらこんな感じなんだろうな、と納得する部分もありました。

今回は皇后がちゃんとしているし、帝位を継承するのも皇后の産んだ皇太子だから問題なさそうですが、ここにねじれが生じてたりすると、遺詔で別の人物を次期皇帝に指名しちゃったりと、また波乱が起きるのかな、と想像しました。

皇后とかく貴妃きひの証言は食い違っています。
皇后は皇帝が郭貴妃の酒を飲んだと言い、郭貴妃は皇帝が苦しみだしたのは酒を飲む前だったと主張しています。
どちらが本当のことを言っているのか、監視カメラもない時代、判断のしようはありません。
それこそ、強い者が勝ちそうです。

ただ、一般的には毒を飲んでその場ですぐ亡くなるということは無いらしいですし(毒が効くまで時間が必要)、郭貴妃の言っていることが正しいのかな、という気もします。
客観的な証拠は、皇帝を解剖して(解剖するまでもないのかも)毒で亡くなったのか病気で亡くなったのか判断することで得られそうす。
けれど、これも買収したりでどうにでもできそうです。

自分の息子が皇帝になる皇后の方が圧倒的に有利でしょうし、お金をもらわなくても皇后の意に沿うよう行動する人は多いのではないかと思いました。

全知全能の神と化している姚子衿さんは 何やら閃いているらしく、協力を游一帆ゆういつはんに頼みました。
きっと次回、姚子衿さんが解決してくれることでしょう。

楽しみにしてますね!

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