尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ #8 それぞれの強み ネタバレあらすじと感想

尚食第8話 それぞれの強み 尚食

尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ #8 それぞれの強み あらすじ

皇太孫・朱瞻基しゅせんき游一帆ゆういつはんが怪しいと睨んだが、皇帝から関わらないようにという命令が届いた。

姚子衿ようしきんは風邪を引いた。
皇太孫は配膳係が変わったことで落ち着かない様子だ。

姚子衿ようしきんが来なくなり1週間が経過した。
皇太孫は尚食しょうしょく局に事情を聞きに行かせた。
皇太孫は部下の袁琦えんきに命じ、ほう典膳を通して姚子衿ようしきんに薬を届けさせた。

ほう典膳は袁琦えんきに巾着を託し、陳蕪ちんぶに渡して欲しいと頼んだ。
一瞬自分への贈り物だと思った袁琦えんき陳蕪ちんぶへの贈り物だと知り、巾着を投げ踏みつけた。

姚子衿ようしきんが職場に復帰すると、司膳・胡善囲こぜんいに誰が食事を届けるかでもめていた。
胡善囲こぜんいは足をひねり部屋で休んでいる。
姚子衿ようしきんが届けると言うと、同僚たちは”やめた方がいい”というようなジェスチャーをした。

もう尚食が胡善囲こぜんいを嫌っていると判明し、同僚たちは胡善囲こぜんいに関わらないようにしているようだ。
いつもと変わらぬ態度で胡善囲こぜんいに食事を届けた姚子衿ようしきんは、胡善囲こぜんいから教えを受けることになった。
胡善囲こぜんいは勝ち抜く為のキーワードとして”異”を姚子衿ようしきんに伝えた。

蘇月華そげっかは司膳・王遥清おうようせいから教えを受けることになり、王遥清おうようせいが長年集めた名菜譜さいふを受け継いだ。

殷紫萍は一晩中孟紫澐もうしうんの部屋の前で跪き、厨房に戻る許可を得た。

皇太孫妃・胡善祥こぜんしょうは夕餉の用意をして皇太孫を待っていたが、皇太孫は来なかった。

姚子衿ようしきん行雲草舎こううんそうしゃで本を読んでいた。
袁琦えんきが戌の刻までに帰れば大丈夫だと教えてくれたからだ。
しかし皇太孫が早く帰ってきてしまい、2人は鉢合わせになった。

皇太孫は罰として書物の整理を手伝うよう言ったが、自分が尚食しょうしょく局の奴婢である以上 礼に反すると言って姚子衿ようしきんは断った。
姚子衿ようしきんの用意した食事を皇太孫は食べたが、すぐに姚子衿ようしきんが作ったものでないことに気づいた。
美味しくなかったのだ。
皇太孫はこれからの自分の食事は全て姚子衿ようしきんが作るよう命じた。

殷紫萍いんしへいは、もう尚食から自分の強みを見つけるよう言われたが思い浮かばず、姚子衿に相談した。
姚子衿ようしきんは 名門の出で博識の蘇月華そげっかは”博”、市井の出で民の飲食に詳しい殷紫萍いんしへいは”雑”(雑多)が強みだと話した。

殷紫萍いんしへいと話し、姚子衿も自分の強み”異”が何なのか気づいた。

尚食しょうしょく局に食材が届けられたが、前月よりも3割少ない。
もう尚食は尚膳監しょうぜんかん光禄寺こうろくじが結託して不正を働いていることに気づいている。
しかし不正に関わっているのは全て皇帝のお気に入り・黄儼こうげんの関係者ばかり。

その上関係者の数は膨大。
もう尚食も手出しできずにいた。

感想

おそらく、8話を見た人全員が突っ込みを入れただろう場面はここだと思います。

袁琦えんき「見る目がない。私のどこが奴(陳蕪ちんぶ)に劣る」(ほう典膳に託された巾着(?)を踏みつけながら)
視聴者『そういう所やぞ』

8話まで来て、だんだん脇を固める方々の名前だったり個性だったりを覚えられるようになってきました。
皇太孫の側近は袁琦えんき陳蕪ちんぶがいますが、袁琦えんきは場を和ませる役で、陳蕪ちんぶはインテリ系のイメージです。
いまのところ。
今回も袁琦えんきのこのシーンに一番笑わせてもらいました。

初めて皇太孫と姚子衿が絡んだのではないでしょうか!?
6話の時は皇太孫は狸寝入りしていましたので、今回初めて2人が2人きりで会話したと思います。たぶん。

この時代なので、偉い人は何をしてもいいのでしょうが、どうしても現代人的な感覚でドラマを見てしまう癖が抜けず、皇太孫が姚子衿の気持ちを知っているのか知らないのかが気になりました。
姚子衿は皇太孫が好きなので、壁ドン(?)や腕をつかまれたりも嬉しいのだと思います。
けれど、皇太孫が姚子衿の気持ちを知っててやっているのと知らないでやっているのとだと大分イメージが変わる場面だと思うのですがいかがでしょうか。

皇太孫がたとえ潜在的にだとせよ姚子衿の気持ちを知っていて、姚子衿の反応を探りながらこれくらいいいだろう、とやっているのなら ときめけるのですが、姚子衿の気持ちを全然知らないでやっているとすると ときめけない、という厄介な感じです。
(好きでもない偉い人にされたら怖いと思うので。)

狸寝入り事件もあるし、きっと皇太孫は姚子衿が自分に好意を持っているということは知っていそうですよね。

皇太孫と言えば、皇太孫妃との距離が遠くなってしまっているみたいです。
4話で2人が話してから1か月が経過しているそうなのですが、その間皇太孫が訪ねてくることもなく、今回夕餉に誘っても来てくれませんでした。

タイミングが重要なんですよ!
ということを、長年生きてきて感じています。

誰にでも、”あの時、別の対応をしていたら2人はどうなっていただろう”と思い返す一瞬があると思います。
皇太孫と皇太孫妃にとっては4話のあの場面(皇太孫が「私と手を携えてくれるか?」と尋ねた場面)がその一瞬だったのではないかと思いました。
皇太孫妃の一族はどうだか分かりませんが、皇太孫妃自体は真っ直ぐな人だと思うので不幸になってほしくないです。

この王宮は不正だらけのようだということが判明いたしました。
もう尚食は気付いているけれど、黄儼こうげんという皇帝のお気に入りの関係者が悪事を働いているので迂闊に手出しできないようです。

今まで見てきて、特に7話で皇帝の話(民が安穏と暮らせるように官吏の不正を取り締まりたい)を聞いてからは 皇帝陛下は立派な志を持った方だと思っています。
けれど、いくら立派な志を持った王様がいてもやり方が上手く行ってなければだめなんでしょうね。

皇帝は官吏を取り締まるためだと言って錦衣衛きんいえい司礼監しれいかんの横暴を許してしまっています。

そこに適正手続きは存在していないように感じました。
そしてどうやらお気に入りの黄儼こうげんの言うことは全部許してしまっているんでしょうね。

皇太孫はそういうことに気づいているから改革の本を読んでいるのかなと思いました。

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