夢華録

盼児は顧千帆に騙されたのだと受け入れた。引章は平民になるため、沈如琢と共に林三司の屋敷で琵琶を披露した。偶然会った張好好から沈如琢の本性を聞かされた引章は、林三司の慰み者として引章を差し出そうとした沈如琢に鉄拳制裁を下し逃げ出した。

盼児の父趙謙を弾劾した言官が簫欽言だった。簫謂は簫欽言が趙謙に関する報告書を顧千帆に見せるよう仕向けたのだと話した。顧千帆と連絡が取れず、盼児は金を工面できなかった。杜長風と池蟠に頼ることに、盼児は決めた。欧陽は斉牧と手を組んだ。

顧千帆は盼児に合わせる顔がないと心の中で詫び、盼児に会いに行くのを避けた。しかし会いたくなった顧千帆は盼児の寝顔を見て3000貫の引換証を盼児の部屋に置いていった。招娣は引換証に気づかず、紙束にまとめてしまった。顧千帆は怪我をした。

抱一仙師に会うため屈辱的な生活をしている欧陽の所に柯政がやってきて、子弟の縁を切り夜宴図を返した。顧千帆は盼児の父について調べ上げた。盼児たちは目当ての望月楼の半分を貸してもらえることになり、契約した。盼児は金の工面を顧千帆に頼んだ。

引章は沈如琢の屋敷で世話になり始めた。盼児たちは酒楼を開こうと、よさそうな物件を探し交渉した。トントン拍子に話は進んだが、経営者が女子だと知った店主は話しを反故にした。東京には酒楼の経営を女子がしてはいけないという鉄の掟があるそうだ。

顧千帆は戦闘において毒剣を使われ昏睡状態に陥った。盼児は的確な応急処置をしたが、顧千帆が心配でたまらなかったが口止めされ相談できなかった。顧千帆は目覚め盼児に会いに行った。引章は盼児と顧千帆が婚約していると知り、傷つき沈如琢の所に行った。

高禄・高福の2人組は欧陽が持つ高慧からの手紙を奪い取り婚約解消書に判を押させた。盼児が顧千帆と結婚すると知った欧陽は、顧千帆への敵意を募らせた。盼児は酒楼を経営しようと計画を立てた。簫欽言は自分を囮にして顧千帆に帽妖騒ぎを解決させようとした。

引章の披露した琵琶は絶賛され、30年宰相を務めた柯政から「風骨」という揮毫をもらった。高慧は江氏のしたことについて盼児に謝罪し、欧陽に代償を払わせると意気込んだ。沈如琢は引章の面倒を見たいと申し出た。斉牧が帽妖騒ぎの黒幕だった。

秘密はあるが、盼児を大事にしたい気持ちは本物だと顧千帆に言われ盼児は受け入れた。帽妖騒ぎの関係者を捕らえた顧千帆の所に、殿前司に引き渡せと言って崔指揮がやってきた。崔指揮は斉牧の命を受けていると言った。顧千帆の心に疑念が生まれた。

顧千帆は実の父である簫欽言に盼児と結婚すると報告した。簫欽言は釣り合わないと言ったが、顧千帆に説得され認めた。顧千帆は帽妖事件は簫欽言の政敵の仕業だろうと警告した。盼児は欧陽の本性を高慧に話し、縁を切るよう言った。引章は沈如琢とデートした。