蒼蘭訣

猟師の集落の長老は、3万年間どこへ行っていたのかと東方青蒼を責めた。東方青蒼不在の間戦が絶えず多くの男が犠牲になっていた。東方青蒼の心に長老への同情の気持ちがあった。それに気づき小蘭花と東方青蒼は七情の木を見に行った。七情の木には新緑が芽吹いていた。

長珩仙君は蒼鹽海に向かったが雲中君に阻まれた。長珩仙君は小蘭花が好きだから戻らないと宣言した。雲中君は長珩仙君の戦神の地位を剥奪し昊天塔に閉じ込めた。小蘭花は容昊仙君にさらわれた。小蘭花が命簿を修復すると、謝惋卿という名が記されていた。

結黎が小蘭花の所に押し掛けてきた。東方青蒼は小蘭花に命簿の修復を命じた。命簿が水雲天に関係するのだと気付いた小蘭花は拒んだ。東方青蒼は結黎を人質にし名簿の修復を命じた。小蘭花から話を聞き東方青蒼は小蘭花を好きだと確信した結黎は、好意を利用するよう助言して…？

小蘭花と東方青蒼が入れ替わっていることに気づいた長珩仙君と容昊仙君はこのまま東方青蒼を葬ろうと計画した。その話を聞いた小蘭花はとっさに東方青蒼に口づけ入れ替わった。瀕死となった長珩仙君に容昊仙君は自分の力の半分を分け与え助けた。

小蘭花が間者であるはずがないと信じる丹音は長珩仙君に協力を申し出た。2人は入れ替わり長珩仙君は自由の身となった。巽風は東方青蒼が偽物であると見抜き海市の首領に伝えた。2人は3万年前から協力関係にあった。雷が鳴り東方青蒼と小蘭花は入れ替わろうとしたが…？

小蘭花は東方青蒼と入れ替わった。東方青蒼の代わりに儀式に出た小蘭花は疲れ果て、寝所に向かうと美女たちがやってきた。美女たちを追い返すと東方青蒼が入れ替わろうと小蘭花に襲い掛かった。雷がなければ入れ替わりは起きないと小蘭花は東方青蒼を説得した。

東方青蒼は蒼鹽海に戻り月尊の地位に就いた。小蘭花は帰りたがり、そんな小蘭花のために東方青蒼は司命殿そっくりの屋敷を作らせ小蘭花に与えた。しかし小蘭花は喜ばなかった。容昊仙君は赤地女子の命簿について東方青蒼が知っているか確かめるため間者を放った。

小蘭花は東方青蒼を小舟で送り出した。觴闕が確認すると小蘭花は完全に回復していた。東方青蒼のことが心配で今まで小蘭花は完全回復できないでいたと東方青蒼は知った。職業決定の儀式で小蘭花は月族だと疑われ捕らえられた。東方青蒼は小蘭花を助けに行った。

長珩仙君の霊玉を持っていた雨霖は神水庁に落とされた。これは雲中君から自分に対しての警告でもあると感じた長珩仙君は小蘭花を守るため、小蘭花の名を涌泉宮登用者名簿から消した。泣く小蘭花と一緒に東方青蒼も涙を流した。東方青蒼は小蘭花を慰めた。

東方青蒼に助けられ、小蘭花は主席合格した。東方青蒼は、赤地女子の命簿を奪われた海市の者が口封じのために事件を起こしたと考えた。蝶衣の傷痕が業火によるものだと気付いた海市の首領（容昊仙君）は、東方青蒼の元神を集めた小蘭花こそ息山神女だと確信した。