馭鮫記(ぎょこうき)前編:月に君を想う 第14話 あらすじ
雲禾と長意は願掛けの木を見つけた。
天界の神仙が願い事をかなえてくれるそうだ。
2人は願い事を書くことにした。
雲禾はお金を払い願い事を書き、読んだ。
すると男性から声に出したら叶わなくなると言われた。
お金は尽きた。それに声に出さなければ願い事が月下仙君たちに届かない。
このままでいいと言って、2人は立ち去った。
大声で願い事を言おうと、長意は「愛する人が幸せに生きられますように」と大声で言った。
雲禾も長意に倣い願い事を大声で言った。
花火が上がり、2人は花火を見た。
祭りの後、雲禾は長意を街外れの屋敷に案内した。
そこには今日買ったものたちが飾られている。
長意は今日のお返しにと真珠と鱗を差し出した。
それでは長意に何も残らないと雲禾が言うと、長意はかつて雲禾が渡した法器を見せた。
海の音が聞こえる巻貝の法器だ。
自分にはこれがある、雲禾がくれたものだから肌身離さないのだと長意は言った。
もし自由ならどんな暮らしをしたいか2人は話し合った。
長意は雲禾の手首に赤い糸を結び、自分にも結ぶよう雲禾に赤い糸を差し出した。
来世でも雲禾を見つけ一緒に生きると長意は言った。
来世ではもっと早く長意に出会えるよう願って、雲禾は長意に口づけをした。
雲禾は長意を眠らせると結界を張り、仙姫の禁錮符を解除した。
雲禾は昊青に長意を逃がすよう頼み、罰を受けるために宿営に戻った。
洛洛は雲禾が1人で罪をかぶろうとしていることを知り引き留めに来た。
雲禾は、今後は自分のために生きるよう言い立ち去った。
宿営に帰った雲禾は、姫成羽に巻き添えにしたことを謝罪した。
姫成羽は配下を動員し長意の捜索を開始した。
昊青は目覚めた長意に、雲禾が長意を逃がすため罰を受けに言ったことを話すと、自分の意思で動くよう言い解放した。
なぜ雲禾との約束通りにしなかったのか、最初から長意を逃がす気はなかったのか、と暁星は昊青を問いただした。
昊青は肯定し、雲禾にさらに危険な道を選ばせないよう約束したのだと話した。
雲禾に恋をし長意に嫉妬しているのかと尋ねられた昊青は、長意を仙姫に引き渡し雲禾を救うのだと話した。
長意は雲禾を迎えに来た。
雲禾は、権力を得るために御霊をしただけだ、鮫尾も鮫珠も差し出した長意は用済みなのだと冷たく言い放った。
しかし長意は信じず雲禾を連れて逃げた。
2人は追っ手に追われ崖に追い詰められた。
長意は何か訳があるのだろうと雲禾に話を聞こうとした。
雲禾は、御霊は終わり長意には飽きたと言うと、短剣を長意の肩に刺した。
赤い糸も短剣で切り捨てると、長意を崖から突き落とした。
仙姫が到着し、雲禾は仙姫率いる軍勢と戦闘になった。
雲禾は長意に代わり仙姫に復讐しようと全力で戦ったが、矢で体中を貫かれた。
それでも何度も立ち上がった雲禾だが、仙姫にとどめを刺され動かなくなった。
仙姫は雲禾が死んだと思った。
その時、雲禾は九尾狐の姿になって圧倒的な力で仙姫の軍勢をなぎ倒した。
仙姫を追い詰めた雲禾だったが、突然現れた仙師にあっけなく倒された。
仙師は仙でも狐でもない雲禾を面白がり、従棘所に入れるよう命じた。
感想
雲禾と長意は願掛けの木にお金を払って願い事を吊るすことにしました。
雲禾は書いた願いを声に出してしまい、店主にもう1回書くよう言われました。
お金を払おうとした雲禾ですが、お金が尽きたらしく、そのままでいいと立ち去りました。
願いをかなえるのは月下仙君たちだと雲禾は知っていましたが、直接頼めるなら今までに頼んで万花谷を出ていたでしょうから、月下仙君は雲禾にとっても遠い存在なのかもしれないと思いました。
雲禾が短冊に「愛する人が幸せに生きられますように」と書いたのは、自分がいなくなることを考えたうえでの願い事だと思うと泣けますが、2人で大声で願い事を叫んでいるのはすごく素敵だなと思いました。
雲禾は長意を街外れの屋敷に連れて行きました。
そこには今夜買ったものたちが飾られていました。
これ、雲禾は長意とずっと一緒にいたのですから、飾り付け担当は昊青と暁星なんでしょうか?
男2人で飾り付けてたと思うとちょっとかわいいのですが。
そしてセンスいいな!
前回出てきた糖蒜を長意がとても嫌がっており、前回はスルーしましたが、今回は糖蒜とは何なのか調べました。
ニンニクの甘酢漬けだそうです。
おいしそうですが、お祭りの屋台で売ってるのには驚きました。
2人はお互いを思いあう優しい時間を過ごし、そして雲禾は長意を眠らせ禁錮符を解きました。
ついに計画が始まりました。
雲禾は罰を受けるために戻りました。
しかし昊青は最初から長意を逃がす気はありませんでした。
協力すると言わなければ雲禾がさらに危険な道を選ぶから協力すると言ったそうです。
それに協力者でいれば雲禾が何をしようとしているか知ることができますもんね。
昊青が何をするのか見守っていると、昊青は長意に本当のことを言って解き放っただけでした。
長意が戻れば雲禾が罰せられることはなく、長意は雲禾のために戻るだろうと読んでのことだったんですね。
なるほど。
この方法ならば長意は自分の意思で行動してますから昊青が雲禾から責められることもなさそうです。
…というか、最初の計画通りやっていたとして、長意に逃げろと言ってちゃんと逃げるでしょうか?
逃がすの難しくないですか?どっちみち長意は雲禾を捜しに行く気がします。
長意は雲禾を助けに来てしまい、雲禾がどれだけひどいことを言っても信じてくれませんでした。
一緒に逃げた2人。
崖のところで雲禾はさらにひどいセリフをたくさん言って、短剣を長意に突き刺しました。
その瞬間、何かが剣から垂れましたよね?あれは何でしょう。
あの剣は特殊な剣なのでしょうか。
さらに2人で結び合った赤い糸まで切りました。
長意は「父上の言うとおり陸は偽りだらけだ。心はどこにもない」というモノローグと共に落ちて行きました。
長意の赤い糸も取れてしまったようですが、あれは長意が自分で取ったのでしょうか。
長意は雲禾のセリフを信じたのでしょうか。
でも待って、長意、雲禾の顔を見て!
雲禾は落ちて行く長意を悲痛な表情で見ていました。
こちらから落ちて行く長意が見えたように、あの雲禾の表情も、長意からも見えたのでは?と思うのです。
あの顔を見たら、雲禾のセリフの全部がやっぱり嘘で何か理由があると気づけると思いたいです。
しんみりしていたら、仙姫率いる軍勢との戦いが始まりました。
体中穴だらけで動かなくなった雲禾が九尾狐の姿に!
これは、卿舒の力が発揮されているということですよね?
卿舒は青丘の九尾狐でした。
雲禾の中には林滄瀾の力と卿舒の力と長意の鮫珠と3つの力があります。
雲禾が九尾狐の姿になったということは、林滄瀾の策が上手く行き、雲禾の身体が耐え、寒霜が解除されたということなのでしょうか?どうなんでしょう。
たとえ雲禾が上手くいったとしても、これまでに何人もの御霊師が耐えられずに命を落としているので、他の御霊師に同じ方法は試せないですね。
早急にお手軽に寒霜を解除する方法を見つけてほしいです。
九尾狐姿の雲禾は仙姫や仙師府の弟子たちを圧倒してましたが、それでも仙師には一瞬でやられてしまいました。
名前だけは何度も出てきていた仙師が、ついに姿を見せました。
強い上にひねくれた性格だと思われる仙師、仙姫以上の厄介さんなのか!?
これからたくさん出てくるだろうと思われるので、楽しみです。
どうして万花谷を寒霜で支配しているのか、誰にいじめられたのかなど、詳しく聞かせてほしいです。
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