馭鮫記(ぎょこうき)前編:月に君を想う 第17話 あらすじ
昊青は思語を呼び戻した。
昊青は思語の命は取らず、療養させていたのだった。
林滄瀾のやり方では犠牲が出る。
昊青は天と地の薬石を使い双脈を得る術を探ろうと考え、誰よりも信頼できる思語を呼び戻したのだった。
卿舒は亡くなったこと、去るのは自由であることを話したが、思語は昊青に追従することを選んだ。
昊青は卿舒と同じ待遇で思語を戻し、解毒剤を研究材料にして研究を開始した。
研究に専念するため、雲禾のことは後回しにした。
父の教えは 2つのことを同時にできないということだと受け止めた昊青は、谷主として万花谷を守ることに専念すると決めた。
長意たちは仙師府の追っ手を躱し、先々で出会う人々と同盟を結びながら北淵を目指した。
長意は雲禾を許さないと心に決めながらも、穴の開いた巻貝を持ち歩いていた。
雲禾は仙姫にいたぶられる毎日の中で長意に謝罪していた。
姫成羽が雲禾の様子を見にいくと、雲禾は霊力で作った魚たちを従棘所に泳がせていた。
逃げ出して説明したら長意は許してくれるだろうかと雲禾は考えた。
出発から半年後、長意たちは北淵に到着した。
北淵には青丘の末裔が移り住んでいる。
台主・朱凌率いる暴虐な凌霜台もある。
青丘の末裔で最大の勢力を誇る卿玄と同盟を結びたいと空明は話した。
長意は霊丹を損ない、修復する術が見つかっていなかった。
戦いは空明と羅索が担当することで合意した。
長意たちは朱凌が青丘の末裔を追い詰めている場面に出くわした。
長意は囮になった女性を助けることにした。長意は女性を連れて逃げ、空明は朱凌を撃退した。
長意が助けたのは卿玄の娘・卿瑶王女だった。
卿玄に会いたいと長意は言ったが、相手は警戒していた。
卿瑶の従兄奇鋒は長意が手配中の鮫人だと気づき、捕らえて仙姫に差し出そうとした。
しかし卿瑶は阻み、安全を保障して長意達を狐狸洞に招いた。
仙姫は雲禾に対する新たな嫌がらせとして、雲禾が教化し仙師府送りにした地仙を従棘所に入れた。
彼らが雲禾を恨み復讐するだろうと考えてのことだったが、雲禾を恨む者はいなかった。
卿瑶は卿玄が朱凌に捕らえられ監禁されていることを話した。
長意は卿瑶に凌霜台と仙師府を共に攻めないかと提案した。
卿瑶は返事を保留にした。
青姫は離殊の治療をし、9割まで回復させた。
あと数日で元に戻すことができる。
霊薬は殺伐した場所や狂暴な獣が潜む地にあるが、三月は霊薬を霊水にして持ち帰った。
そして命を救われた恩は返すのだと言って青姫に差し出した。
青姫は霊水を使い離殊を治療し、離殊は元の姿を取り戻した。
三月が戻ったから治療が早く終わったのだと気づき、離殊は三月の様子を見にいった。
三月は寒霜の発作で凍え気を失っていた。
離殊は三月の寒気を吸い取り、凍えて青姫のところに戻り、倒れた。
目覚めた三月は凍結しなかったことを不思議に思い、離殊の存在に思い至った。
感想
5話で退場になったと思われていた思語が復活しました。
あの時は昊青自ら思語を始末したと思いましたが、昊青は思語を生かし療養させていたのでした。
あのままでは処刑されてしまうから、匿っていたんですね。
あの時は昊青が思語を始末したことに何の疑問も持ちませんでしたが、昊青のことを知った今では、思語が生きていたと知って、それでこそ昊青だよね、という気持ちです。
双脈を作り出す薬を作るのには地仙の協力が必要で、地仙の中で最も信頼できるのは思語だから呼び戻した、ということみたいです。
昊青は卿舒がどうなったかも話し、思語の意思を確認してから思語が戻ったことを伝えました。ちゃんと意思確認をしてくれる辺りが良い人ですね。
前回の最後、昊青が冷酷になろうとしているのでは?と心配になりましたが、昊青の決断は谷主に専念する、ということみたいで安心しました。
雲禾を守り谷のみんなも守るというのは無理だから、雲禾はひとまず後回しにして薬の研究に専念するということなんですね。
薬ができればいいですが、林滄瀾だって最初は薬をつくろうとしたのでは?と思ってしまいます。
それがダメだったからあんな危険な方法に手を出したのではないんでしょうか?
最初からあんな危険な方法しか思い浮かばなかったんでしょうか?マッドサイエンティスト?
林滄瀾たちの研究経緯も文章で残っているなら見たいです。
とりあえず、昊青の研究が上手くいって安全に寒霜を解除できる薬が出来上がるようお祈りしています。
長意は雲禾を許さないと決意しつつも巻貝を持ち歩いていたり、雲禾のことを思い出したり複雑な心境のようです。
雲禾が長意を突き落としてからどんな顔をしていたか、長意は見ていないんですね。
ちょっと残念です。
東海で張仙使たちと戦った際、長意の霊丹は砕けてしまい、それを治す術がないというのが心配です。
空明は暴虐な凌霜台の朱凌も簡単にあしらって治療もしてくれて、とても心強い味方ですが、そんな空明でも砕けてしまった霊丹は治せません。
長意は霊丹が砕け散らないよう戦いもしない方がいいみたいです。
主人公だから大丈夫だとは思いつつ、爆弾を抱えている長意、心配です。
旅を始めて半年後、ついに長意達は北淵に到着しました。
道々仲間を集めてきたものの、まだまだ足りず、この地で凌霜台にやり込められている狐族を味方につけたいという算段です。
青丘の末裔が雪深い北淵に住んでいるということに、まず驚きました。
青丘はどうなってしまったのでしょうか。
なぜ追い出されてしまったのか気になりまくりです。
長意達が助けたのが、たまたま目的にしていた卿玄の娘・卿瑶でした。
警戒し、最初は長意に術をかけようとした卿瑶ですが、最終的には狐狸洞に招き入れてくれました。
卿瑶に対しては空明も好印象みたいです。
今はまだ返事が保留にされていますが、同盟を結べるのかもしれません。
ただ心配なのは、卿瑶、長意に一目ぼれしてませんか?
なんだか、やけに見つめていたような気がするのですががが。
心配しすぎでしょうか?
あんまり見つめないでください。拝観料取りますよ。
卿玄が凌霜台に捕らえられているということなので、これから卿瑶と協力してパパ奪還作戦が始まるのか?
最初画面に出てきたときには、性格的にも強さ的にもヤバそうだった朱凌ですが、空明にあっさりやられてくれたのでそこまで怖い相手じゃないと思いました。
見た目だけイカツイ小物のようです。
前回空明は、凌霜台は仙姫直属の配下だと言っていました。
ということは仙姫よりも弱いということです。
仙姫は九尾狐姿の雲禾より弱いですから、かなり弱い、ということだったんですね。
サクサク卿玄を回収できることをお祈りしています。
久しぶりに離殊が体を取り戻しました。
青姫と三月のおかげです。
三月が取って来た霊薬はかなり取るのが難しいらしいですが、三月は取ってきました。
しかし夜には寒霜の発作を起こして凍っていました。
六英長老や林滄瀾のような感じになっていたので、離殊が寒霜を引き受けていなければ三月はあのまま凍り付いていたのでは?とちょっと思いました。
それくらい岱輿での採集活動は大変だったのかな、三月は命懸けで霊薬を取って来たのかな、と思いました。
三月が戻らないのは自分が恨まれているからかもしれないと言っていた離殊が、三月が霊薬を取ってきてくれたことで元の身体に予定より早く戻れたと知って笑顔になっていたのは可愛かったです。
青姫もなんだかんだ言って結局は離殊と三月を気遣ってあげていて優しいですよね。
三月は離殊のおかげで寒霜の発作から助けられたと分かったみたいです?
離殊は倒れてましたが、多分大丈夫ですよね?
久しぶりに三月たちの方でも何か動きがあるのを期待しつつ、次話見てきます。
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