楽游原(らくゆうげん) 第3話 昨日の敵は今日の友 あらすじ
李嶷と何校尉は黄有義率いる山賊に捕まったが、一味の中に李嶷の斥候仲間だった趙有徳がいたため、温かく迎え入れられた。
李嶷は朝廷の横暴で彼らが山賊に身を落としたことを知った。
何校尉は李嶷の正体を知った。
郭直が山賊に戦いを仕掛けた。
李嶷は配下の謝長耳に、何校尉は配下の桃子に山賊の指揮を任せ2人は並州を目指した。
怪我をし歩けない何校尉に妊婦のふりをさせた李嶷は、夫婦に扮して街道を進んだ。
途中、親切な老夫婦に出会った2人は老夫婦の小屋で心温まる時間を過ごした。
小屋は李嶷と何校尉を探す郭直軍に包囲された。
貯蔵庫に李嶷達をかくまい、老夫婦は殺された。
何校尉は貯蔵庫を出ていこうとする李嶷を眠らせた。
老夫婦を助けられなかった李嶷は憤り、小屋を出て行った。
何校尉は老夫婦の亡骸に花を手向けた。
感想・考察など
今回は、李嶷と何校尉が仲を深めつつ、世の中を知るための回だったのかな、と思いました。
何校尉と崔の若様の正体に関する新たな情報
崔の若様の父が派遣した桃子と陳醒が、若様に合流しました。
桃子によれば、若様の父は若様と何校尉のことを心配しているそうです。
この「父」というのが誰なのか、ですよね。
「(崔の若様の父上は)寒さで体調を崩したうえ涵州攻めで古傷が開き療養していました」
「楽游原」第3話 桃子のセリフより引用
と桃子は証言しています。
古傷があること、涵州攻めをしていたことから、軍人のようです。
崔の若様の父なのですから、崔という姓ですよね。
崔倚大将軍のように感じてしまいます。
しかし それなら なぜ若様の本名が出ないのか。
謎に包まれています。
何校尉は、特殊な香料を使い、居場所が分かるような工夫をしているようです。
そのような特殊な香料を使うことができ、桃子という有能そうな侍女(?)がいるのですから、きっと身分が高いですよね。
崔倚大将軍に出陣を勧めることができ(1話参照)、崔の若様が城攻めを断念してまで探そうとし(2話参照)、崔の若様の父が心配する立場にある何校尉とは何者なのか。
崔の若様の婚約者とかでしょうか?
明かされるのが楽しみです。
李嶷、世の中を知る
1話で、父を救った後は気楽に暮らすと李嶷は言っていました。
今回登場した趙有徳は、鎮西軍での李嶷の斥候仲間でしたが、彼によれば李嶷はその頃から父親が地主だから将来は地代で暮らすと話していたそうです。
ブレてないですね。
しかし今回山賊一味と意気投合した李嶷は、彼らから理不尽な朝廷の仕打ちを聞かされました。
「負傷後朝廷が田をくれると言うから農業で生きようと思った。だがだまされたんだ。朝廷は田を皇子の荘園にした。俺の母親は飢え死にしたよ」
「孫靖が蜂起し多くの村が荒らされた。俺の村も死に絶えたに違いない」
「何度も朝廷に徴用され暮らしが成り立たずやむなく山賊になった」
「楽游原」第3話 山賊の話より引用
山賊の人たちは、このように証言していました。
李嶷は知らなかったようでした。
さらに李嶷は親切な老夫婦から、官道の関所での官兵の横暴ぶりを聞かされました。
そしてその優しい老夫婦の命が軽く扱われる事件を目の当たりにしました。
西長京に向けて出陣する中で李嶷は世の中を知り成長し、悠々自適な余生をあきらめ皇帝になるという話なのかな、と想像しています。
そういえば、1話で裴源は李嶷が牢蘭関1の斥候と言われていたと話していましたが趙有徳の話で、その話が裏付けられましたね。
李嶷と何校尉
何校尉は1話の時から李嶷を裴献の息子だろうと推理していました。
2話で李嶷は裴献の息子、裴源のふりをして郭直と和議を結びに行きました。
何校尉は信じていました。
今回、趙有徳が李嶷を「十七郎」と呼んだだけで、何校尉は目の前の男が裴源ではなく李嶷だと思い当たったようでした。
なんですぐに分かった!?と疑問に思いましたが、裴源だと名乗り郭直と和平交渉に行くことができて、かつ「十七郎」と呼ばれる人は李嶷しかいないですね。
納得しました。
山賊から身を守ろうと、何校尉は自分のことを李嶷の愛人だと話しました。
李嶷はどっきりしたでしょうね。
なんだかんだで2人は夫婦として旅をし始めました。
最後、老夫婦を救えなかった李嶷は怒って出て行ってしまいました。
2人旅はここで終了なんでしょうか?郭直は2人を捕らえて望州城や兵糧と交換しようと考えています。
2人は郭直の手を逃れて無事に並州にたどり着くことができるのか。
そして李嶷や視聴者が何校尉の本名を知るのはいつになるのか。
とりあえず4話見てきます!
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