楽游原(らくゆうげん) 第4話 起死回生の戦略 あらすじ
崔の若様は、何校尉への想いを胸に何校尉を探し続けていた。
郭直に攻められた裴源は望州城を捨てることにした。
並州にたどり着いた何校尉だが、城門の衛兵に絡まれてしまった。
李嶷が現れ、夫のふりをし何校尉を助けた。
倒れた何校尉はうなされ、李嶷は看病した。
目を覚ました何校尉は、李嶷が看病してくれていたことを知り、老夫婦を助けられなかったことを謝罪した。
何校尉は、男が出払った要塞を母を含む女性たちが命を投げ出し戦い守った話をした。
山賊たちは鎮西軍に入る決意をした。
望州城を奪った郭直は鎮西軍を皆殺しにし、逃げた者も追い、罪のない民を斥候扱いして虐殺していた。
李嶷は並州と建州を共に奪おうと何校尉を誘った。
並州の城主韓立は初孫のため近々宴を開く。
街へ出た2人は韓立の雇った乳母から情報を得た。
感想・考察
何校尉と崔の若様は子供のころから一緒にいて、そして崔の若様は何校尉のことがお好きな様子!?
やっぱり何校尉は崔の若様の婚約者なんでしょうか?
しかし「楽游原」というドラマのサムネは、李嶷と何校尉が見つめあっているというもので、この2人がくっつくという予言がなされています。
崔の若様は病弱みたいです。
病弱な人から最愛の女性を奪うというのはかなり罪深い行為のような気もしますが!?
なるべく崔の若様が傷つかないような形で奪ってほしいと思ってしまいました。
謝長耳と桃子の間には、確実に恋愛フラグが立っていますよね!?
今のところケンカップルっぽい雰囲気(特に桃子が)なので、楽しみなカップルになりそうです。
喧嘩別れで李嶷と何校尉の2人旅は終わってしまったのだろうかと心配しましたが、無事に続行です。
夫婦のフリも継続です。
李嶷と何校尉
何校尉に眠らされたせいで老夫婦を助けられなかったと憤っていた李嶷ですが、何校尉が老夫婦に花を手向け「恩」という文字を刻んだシーンは陰ながら見ていたようで、何校尉も自分と同じように老夫婦を助けたいと思っていたんだと気づいたようです。
だから並州に入るとき、兵に絡まれた何校尉を助け、さらに倒れた何校尉を看病したんだろうと思いました。
「わざわざ薬を煎じてやるのは兵糧のためだからな」
「楽游原」第4話 李嶷のセリフより引用
今回は、このセリフがとても印象深かったです。
怪我のせいで倒れた何校尉を看病しながら李嶷がつぶやいたセリフです。
なんで医者を呼び、時間をかけて薬を煎じ、何校尉の看病をしているんだろう?と自分に問いかけた李嶷が、”もしかして何校尉のことを好きなんだろうか…?”とついうっかり思ってしまった自分に対して”違う、絶対に違うっ、兵糧のためなんだからねっ”と言い聞かせているセリフのように思えました。
さては、李嶷、何校尉のことを好きになっているな?とニマニマしてしまうセリフでした。
何校尉も李嶷が看病してくれていたのだと知り、少し心を開いてくれた様子。
老夫婦を助けられなかった件について謝罪し、さらにお母さんの話をしてくれました。
何校尉の母は男たちの出払った要塞を婦人たちと守り、殉死したことが語られました。
「朝廷は営州将軍の妻を”武烈夫人”に冊封」
「楽游原」第4話 李嶷のセリフより引用
と李嶷は言っていました。
ところで、何校尉の回想の中に出てきたお母さんの衣装が、倒れている女性たちとだいぶ違うように思えました。
何校尉のお母さんは赤いマントをつけており、肩の部分には獅子(?)の装飾の施された肩当をつけていました。
一方、倒れている女性たちはマントをつけておらず、何校尉のお母さんよりもシンプルな甲冑をつけていました。
何校尉のお母さんはかなり身分の高い女性のように見えました。
要塞で戦った婦人の中で一番地位の高い人は営州夫人で、武烈夫人に冊封されたということですから、一番地位の高かった女性は営州夫人です。
「平涼大将軍崔倚の命で子の崔琳が崔家軍を率い営州を出発」
「楽游原」第1話 ナレーション部より引用
1話のナレーションで、崔家軍は営州から出発したとありましたから、営州は崔家が守っている地だと思われます。
そうだとすると、営州夫人とは崔倚の妻ではないでしょうか。
あるいは、崔倚は軍人なので、営州の城主は別にいて、その人の妻か。
何校尉のお母さんは営州夫人か、営州夫人に極めて近い地位にいる夫人のような気がしました。
何校尉のお母さんは、お父さんが兵を連れて帰ってくると幼い何校尉に言い聞かせていました。
お父さんは兵を引き連れることができる人物で、将軍や城主ではないかと、このセリフからも思いました。
もしかしたら、何校尉は営州城主の娘で、崔の若様の婚約者とかかもしれない、と思いました。
何校尉の熱い思い
「あなたは若い。生き抜くことが務めなの。…(略)…生きてこそ希望を持てる。…(略)…生きてこそ更に大勢を救えるの」
「楽游原」第4話 何校尉の母のセリフより引用
何校尉のお母さんの最期のセリフは、このようなものでした。
生きなければ意味がないと思い、貯蔵庫を出ていこうとする李嶷を眠らせたのだと何校尉は語っていました。
お母さんの言葉は何校尉の行動原理になっているようです。
前回、山賊たちの話から大裕王朝は割と腐っていたのかもしれないと思いました。
思えば1話で皇帝を守るはずの近衛軍が孫靖に寝返ったという話を聞いた時、あれ?と思いました。
けれど主人公の李嶷が皇帝の孫なので、王朝は正義の存在で孫靖が悪のように頭が勝手に振り分けを行っていました。
3話の山賊の話を聞き、近衛軍が寝返ったという話を振り返ると、大裕王朝には謀反を起こされるほどの何かがあったのかもしれない、近衛軍に裏切られる何かがあったのかもしれないと考えが変わりました。
そして何校尉のお母さんのエピソードを見て、何校尉は多くの人を救うために崔倚に出陣を勧めたのかもしれないと思いました。
クールに見えますが、何校尉は胸に熱い想いを秘めて戦っているのかもしれないと知れた4話でした。
起死回生の戦略
今回のタイトルは、並州城主韓立を陥れるための戦略のことなのではないかと思いました。
より一層お互いに対する理解を深めた2人は、並州と建州を落とすために力を合わせることにしたようです。
舞台は韓立の孫の誕生を祝う祝宴。
孫の乳母から情報を仕入れた2人は、宴で何をしようとしているのか!?
次回、第5話のタイトルは「三つ巴の暗闘」ということで、韓立陣営、李嶷と何校尉陣営以外にもう1つ暗躍する陣営が出現するということでしょうか?
それとも、韓立陣営、鎮西軍陣営、崔家軍陣営という三つ巴でしょうか?
そういえば、望州城にいた鎮西軍は皆殺しにされたらしいですが、裴源たちは無事ですよね?ね?
第6話のタイトルは「以心伝心の好敵手」ということで、これは李嶷と崔琳のことですよね。
これまでも2人は以心伝心でした。
6話ではどんな以心伝心ぶりを見せてくれるのか。
1週間楽しみに過ごしたいと思います。
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