星漢燦爛(せいかんさんらん)#44 降って湧いた功労者 あらすじ
凌不疑は銅牛県で楼犇に会い、馬栄が殺されたと聞いた。
牢から火が上がり行ってみると、四娘子がいた。
四娘子が牢の中で聞いたことと、李逢が夫人に託していた区画図を見た2人は、楼犇を疑った。
李夫人の残した不思議な言葉を解読し駅亭を掘ると、顔忠一家と程始の護衛の遺体が出てきた。
四娘子は錯乱状態に陥った。
梁邱飛から、凌不疑が彭坤に刺されたことや不眠不休で銅牛県に来たことを聞き四娘子は、冷静さを取り戻した。
霍家が全滅し霍君華が錯乱し、自分を心配する者はいなくなったと凌不疑は思っていた。
永遠に側にいて守ると、四娘子は約束した。
皇帝は楼犇を都に連れ帰らせ論功行賞をしようと考え…?
感想・考察
”いい人そう”と思っていた楼垚のお兄ちゃんが、かなり真っ黒な人物らしいと分かった回でした。 とても驚きました。
楼犇について振り返り
楼犇は最初に出てきたのは多分9話です。
楼垚は意を決して何昭君との結婚を破談にしたいと楼犇に言いに行きました。
その後17話で楼犇の妻延姫が出てきて、18話で楼犇の事情が簫元漪から語られました。
楼犇は文武両道だけれど、楼太傅のせいで仕官できない。
皇帝は寒門の士を抜擢するために同族は全員仕官できないという決まりを作っており、自分の息子を官職に就けたい楼太傅は楼犇に官職の話が来ても断り続けているからです。
だから楼犇は自力で這い上がるしかありませんでした。
各地を遊歴し人脈を築いてきた楼犇は、その人脈からいち早く情報を仕入れていました。
雍王謀反を知った楼犇は、文通友達だった凌不疑に会い、何将軍の長子が戦死したことを伝えました。
(楼犇はモウという名を使い文通していました。)
凌不疑は皇帝の前などでも楼家に有能な人材がいることをほのめかしましたが、そのたびに楼太傅は謙遜しているようにも取れる態度で甥は仕官を望んでいない、と言っていました。
さらに楼犇は馮翊郡の地図が欲しいという凌不疑に地図を届け、雍王の謀反平定に一役買いました。(19話)
楼犇は凌不疑と話した時、
楼犇「私も朝堂で頭角は現わしたいが家族を傷つけてまで餌に食らいつく気はない」
「星漢燦爛(せいかんさんらん)」#19より引用
と言っていました。
凌不疑と一緒にいる所を楼太傅に見られ、楼犇は釘を刺されて推挙を辞退していました。
地図のことを凌不疑は楼垚と何昭君の婚約披露の宴で楼犇に感謝しました。
賓客の前で誉め、論功行賞が行われるだろうと言いましたが、この時も楼太傅が口出しし、楼犇は仕官を望まないと言わされました。
そういう経緯があったので、楼犇としては楼太傅が口を挟めないほどの功績を立て、皇帝から直接抜擢されるほどの活躍をしなければダメだと考え今回の計画を立てたのかなぁと思いました。
銅牛県での活躍
今回、楼犇が功績をあげたのは、占領から全て楼犇が計画したうえでのことだったのでしょうね。
すでにお亡くなりになっている方たちは、楼犇に操られていたのかもしれないと思いました。
馬栄、李逢、顔忠の3人。
李逢は利益で釣れる人みたいなので、利益で釣って仲間に引き入れたんでしょうね。
馬栄には、きっと寿春の謀反は平定されてしまう、協力すれば命を助けるとか言って協力させたのかなぁと。
顔忠と楼犇は前から知り合いで、顔忠が利益で釣れる人間ではないということを楼犇は知っていました。
そんな人は邪魔なので、”隣の寿春で謀反が起きた今、ここに精銅を置いておくのは危険だ”とか何とか言って顔忠を銅牛県から出し、その一行に刺客を忍び込ませていたのではないかと、最初は思いました。
でも、顔忠が家族を連れていたのが、これだと説明できないことに気づきました。
なので、もしかしたら顔忠と程始は楼犇の策略に気づき、援軍を呼ぶ等しようと銅牛県を出たのではないか、と思い直しました。
家族が一緒だったのは、家族が楼犇の人質にされないためではないかなぁと。
しかし楼犇が差し向けた追手に見つかったか、あるいは一行の中に楼犇の密偵が入り込んでいたかで顔忠一家や程始の護衛は埋められてしまいました。
関わった人たちの口を封じて、楼犇は馬栄を説得したという大きな手がらと共に都で皇帝から論功行賞を受ければ計画は完成。
しかし程始を巻き込んだことで四娘子と凌不疑が来てしまい、計画通りにはいかなそうです。
李逢は夫人に、”何かあった時のために”区画整理図の入った地図を預けていたんでしょうね。
楼犇に脅された李夫人は凌不疑と四娘子に地図を渡そうと一芝居し、遺体の隠された場所も教えました。
悪いことはできない、ということですね。
—(2023.11.12追記)—-
お風呂に入りながら、この事件のことが気になり考えていました。
そして、もしも楼犇が黒幕だとすると、楼垚も一緒に罰を受けることになるのでは!?とちょっと心配になってしまいました。
なので、そのことについて書いておきます。
42話で「敵に投降し国に背く罪は三族に及ぶ」と袁善見が言っていました。
程始の罪はこれに該当するのですが、朝廷の中には見せしめのために九族皆殺しにすべきだと主張する者もいました。
今の日本で、一番重い罪は刑法81条の外患誘致罪(外国と通謀して日本国に対し武力を行使させる罪)だそうです。
刑罰は、死刑だけしか規定されていないそうです。
程始は敵と通じたということで、外患誘致罪と似た犯罪を犯していますから、このドラマの世界の中でも一番に近く重い罪だと思われます。
その罪が三族に及ぶ。
(きっと一番重いのは謀反を起こすことで、九族に及ぶんでしょうね。)
これに対して楼犇がもし黒幕で、顔忠の一家や李逢・馬栄を全員天国送りにしていたとしたら、どんな罪になるのかな、と考えました。
確実に殺人罪はたくさん犯しています。
工作の中で一度は反逆者彭坤の部下馬栄に銅牛県の支配権を渡したのだとすると、程始と同じ罪になるんじゃ?
なんて思ってしまわなくもないですし…精銅も楼犇が隠しているかもしれないし…なんて考えていった時、あれ、もしかして楼犇が悪だとすると楼垚の命も危ないんじゃない?と思ってしまいました。
ただ、楼犇は「家族を犠牲にしてまで餌に食らいつく気はない(仕官する気はない)」と言っていたので(上述のとおり19話)、もしも事が露見しても楼垚をはじめとする家族は巻き込まない罪を選んでいるかもしれませんね。
それにかけたいです。
それか、楼犇は黒幕じゃなくて、むしろいい事をしたんだよ、という落ちを望みたいです。
——-追記終わり——–
斬新なヒロイン
四娘子は銅牛県までの道のり、大変な思いをしたようです。
牢に入るヒロインは今までも何度か見た気がしますが、臭い桶に入ったヒロインは初めて見たかもしれません。
スゴイ娘です。
今回も、事件のどさくさにまぎれ四娘子と凌不疑はいい雰囲気を醸し出していました。
誰も心配してくれる人がいない凌不疑にとって、四娘子に「痛む?」と聞かれることがものすごくうれしい事だと知って、四娘子の存在が凌不疑にとってどれほど貴いものなのか、ということを改めて感じました。
(皇帝や皇后も凌不疑のことを心配していると思うよ、”心配してくれる人はもういない”なんて言ったらあの人たちが可哀想だよ、それに梁邱兄弟だっているじゃんとも思いました😆)
程始は一体どこにいるのか。
来週が待ち遠しいです。


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