馭鮫記(ぎょこうき)前編:月に君を想う 19話 ネタバレあらすじと感想

馭鮫記前編第19話 馭鮫記前編&後編

馭鮫記(ぎょこうき)前編:月に君を想う 第19話 あらすじ

追い詰められた仙姫は仙師に助けを求めた。
仙師は仙姫をワープさせようとし、長意ちょうい卿瑶けいようはそれを防ごうと力を使った。
しかし仙師の力が勝り仙姫と朱凌しゅりょうは姿を消した。

従棘所じゅうきょくしょを囲む結界の力が弱まったのを感じた雲禾うんかは逃げ出した。
無事に結界を破ることができた雲禾うんかは、霊力を自由に操れるようになったと感じた。

身を隠していた雲禾うんかは、仙師府の弟子たちが仙師の書斎に入れば命はないと話しているのを聞き、書斎の中に入った。
書斎の密室には、仙姫と同じ顔をした女性の古い絵が飾ってあった。

雲禾うんかが絵に触れると、金色の光が絵に流れ込んだ。
仙師が現れ、雲禾うんか従棘所じゅうきょくしょに戻った。

何があったのか雲禾うんかが尋ねると、仙師は北淵ほくえんで起こったことを話した。
雲禾うんか長意ちょういを信じていると話すと、仙師は「時々お前の姿はかの者と重なる」と言った。
雲禾うんかは誰なのか尋ねたが、仙師は行ってしまった。

仙師は密室の絵の所に戻った。
絵には黒緑の靄がまとわりついている。
仙師が絵に隠れているよう言うと、絵は約束はどうなったのかと言った。
仙師はいずれ大乱が起こるから待つようにと話した。

卿玄けいげん空明こうめいに保護された。
卿玄けいげんは共に仙師府に立ち向かうと約束してくれた。

擒仙きんせん陣は長く持たない。
凌霜台りょうそうだいの防御を固めようと話し合っていると、長意ちょういの霊丹が砕け長意ちょういは倒れた。
鮫珠こうじゅを通して雲禾うんかにも異変と苦しみは伝わった。

狐族こぞく凝丹ぎょうたん術で砕けた霊丹を修復することができる。
卿玄けいげんが治療に当たったが、体を痛めつけられた直後で力が及ばなかった。
すると卿瑶けいようが自分がやると名乗り出た。

凝丹ぎょうたん術は体を損ない代償は計り知れない。
卿玄けいげん卿瑶けいようを止めた。
すると卿瑶けいようは、自分たちは想いあっているのだと話した。

卿瑶けいようは頼み込み、凝丹ぎょうたん術を教えてもらい長意ちょういを治療した。
長意ちょういの霊丹は修復された。
卿瑶けいようは恩を売りたくないからと、卿玄けいげんに口止めをした。
卿瑶けいようは心の中で嘘をついたことを卿玄けいげんに詫びていた。

空明こうめい卿玄けいげん卿瑶けいよう凝丹ぎょうたん術で救われたことを長意ちょういに話した。

仙姫は朱凌しゅりょうを側近にした。
邪悪な朱凌しゅりょうを側近にするのは適切ではないと考えた姫成羽きせいうは、仙師から忠告してほしいと頼んだが、仙師は仙姫の好きにさせた。

北淵ほくえんに行き長意ちょういの無事を確かめたい雲禾うんかは、外に出ることを賭けて仙師と碁で勝負した。
雲禾うんかは監禁の理由を尋ねた。
すると仙師は、穏やかだった四海八荒しかいはっこう(全世界)をにぎやかにするために雲禾うんかは不可欠なのだと話した。

雲禾うんかが意味を尋ねると、仙師は「天下のための弔いだ」と表現した。
雲禾うんかは碁の勝負に負けた。

長意ちょういは巻貝を握りながら、雲禾うんかについて語った仙姫の言葉を思い出していた。
最終的に長意ちょういは、雲禾うんかの自分に対する罪を償わせると心の中で誓った。

長意ちょういに礼を言われた卿瑶けいようは、凝丹ぎょうたん術は簡単な術だと話した。

卿玄けいげんは力を増強するため 統帥を任命し兵の統率を任せたいと話した。
長意ちょういは統帥に立候補し、卿玄けいげん長意ちょういに統帥を任せた。

長意ちょういから焦りを感じ取った空明こうめいは、仙姫の言葉は惑わすための言葉で仙姫の背後に雲禾うんかがいて献策しているのかもしれないと忠告した。

仙姫は北淵ほくえん平定のための兵を借りようとしたが、天君は拒んだ。

北淵ほくえんの民を守るべき凌霜台りょうそうだいが、無辜の民を虐げたとして、天君は朱凌しゅりょうを鞭打ち300回に処した。

天君との話し合いが決裂した仙姫は、鬱憤を晴らそうと、長意ちょうい卿玄けいげんの娘婿になると雲禾に話した。
しかし雲禾うんかは平静だった。

仙姫の攻撃を見越して、雲禾うんかも反撃の準備を整えていた。

すると「殺してはいかん」と言って仙師が現れ仙姫を止めた。
仙師は仙師府の弟子を使い北淵ほくえんんを平定するよう仙姫に言った。

雲禾うんか北淵ほくえんに勝てると思っている仙姫をあざ笑い、北淵ほくえんが勝つ方に賭けた。

感想

せっかく追い詰めた仙姫でしたが、仙師の助けで仙姫は逃げてしまいました。
あと一歩でしたが、まだ仙姫を成敗するには早すぎる、ということだと受け取っておきます。

仙姫を遠隔で助けたことで仙師が雲禾うんかの結界を制御する力は弱まったらしく、新しい力を制御できるようになった雲禾うんかは逃げ出しました。

仙師の書斎に入れば命はないと聞いて、即座に書斎に侵入する雲禾うんか、さすがです。
気になりまくっていた仙師が愛した相手らしい絵が、書斎には飾られていました。

仙姫に顔は似ているけれど、とても古い絵だそうです。
しかも仙師と2人だけになるとその絵は話します。

絵は約束について言及しました。
すると仙師は「いずれ大乱となる」と絵に話しました。

さらに仙師は雲禾うんかに対し、雲禾うんかは大乱を起こすのに不可欠な存在だ、「天下のための弔いだ」と言っていました。
仙師は仙姫と一緒になって色々なところで恨みを買っているらしいということは今まで出てきました。

仙師は絵のために、この世に大乱を起こそうとしていて、そのために悪いことだと分かっていてあえて悪いことをしているんでしょうか?
この世を乱すために、計画的に悪いことをしている?
自分の望みのためではなくて、絵のために?

一体どういうことでしょうか?
絵はこの世の全てを恨んでいて、この世をめちゃくちゃにしたいとか、この世を滅ぼしたいと思っているとかなんでしょうか?

一体全体仙師と絵の過去に何があったのでしょうか。
今までは昊青こうせいのご先祖様が絵の人を傷つけてしまい、仙師に恨まれているのだろうと思ってきましたが、そんな単純な話ではなさそうだな、と今回を見て思いました。

仙姫を逃がさないぞと、頑張ってしまった長意ちょういの霊丹は砕けてしまいました。
なんと、狐族こぞくには凝丹ぎょうたん術という術で霊丹を修復できるらしいと判明。
超有能な空明こうめいですらどうすることもできなかった霊丹の修復をできる人がいました!

16話で金蓮きんれんが北を指したのは、北に仲間がいるからというのもありますが、北に行けば長意ちょういを治してくれる人がいるから、というのもあるのかなと思いました。

長意ちょういたちに救われた卿玄けいげんは、術による弊害も顧みず長意ちょういを助けようとしてくれました。
しかし凌霜台りょうそうだいで痛めつけられていたため力が及ばず。
すると卿瑶けいようが、自分がやると申し出ました。

卿玄けいげんが許さないと、自分たちは恋仲だと嘘をついてまで。
最初は卿瑶けいようがどういうつもりで想いあっているなどと言ったのか分からなかったのですが、恐らく卿瑶けいようにとっても命の恩人である長意ちょういを救うための嘘ですよね?
そうでも言わないと卿玄けいげん卿瑶けいよう凝丹ぎょうたん術を教えてくれなかったでしょう。

だからああ言わざるを得なかった、ということですよね?
命の恩人だからですよね?
奥底に恋心とかないですよね?

どどどどどどうなんでしょう。
今の所卿瑶けいようを信じています。
嘘をついたことを心の中で父に謝り、長意ちょういにも凝丹ぎょうたん術は簡単な術だと言って恩を売らなかった卿瑶けいようはいい人だと思いたいからです。

けれど卿玄けいげん卿瑶けいよう長意ちょういを結婚させようとするかもしれず、それを卿瑶けいようが見越している?なんて深読みをしちゃったりして。
ちょっと怖いです。

もちろん、長意ちょうい雲禾うんかとの愛憎劇を繰り広げなければなりませんから、卿瑶けいようの気持ちは丁重に断ってくれるでしょう。
長意ちょういを信じることにします。

長意ちょういは統帥に立候補しました。
空明こうめいの話を聞いた感じ、長意ちょういは仙姫の話ていたことが気になり、早く雲禾うんかに会いたいと思っているから一刻も早く仙師府に乗り込むために統帥に立候補したんですよね?多分。
言葉では復讐を誓っているけれど、でも愛している気持ちもありますよね。

あちこちに救わなければならない人はいるらしく、その人たちを救いながら北淵ほくえんの勢力は仙師府を目指すのだから、長意ちょうい雲禾うんかが再会できるのはまだまだ先になるでしょうか?
雲禾うんかが逃げ出して会いに行くでしょうか?

雲禾うんかが誤解するよう仕向けたのですから、会ったからとすぐに解ける誤解ではないですが、とりあえず2人が再会しないことには2人の仲はこじれたままです。
2人が再会できる日は一体いつになるのか。

早くその日が来て欲しいような、修羅場になりそうで怖いような、複雑な心境です。

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