玉骨遥(ぎょっこつよう) 第19話 郡主のお見合い あらすじ
時影は朱顔と共に白嫣の衣冠塚にお参りした。
両親が来たから時影は下山を勧めたのだろうと考えた朱顔は、下山する決意をしたことを時影に話した。
時影の正体が知れれば騒ぎが起きる。
両親が朱顔を迎えに来たのもそのためだろうが、騒ぎが過ぎたら時影の所に戻りたい、天極風城に遊びに来て欲しい、法術の修練に励む、と朱顔は話したが、時影は何も言わなかった。
修練の褒美だと言って、時影は朱顔に玉骨を与えた。
必ず会いに来て欲しいと何度も言いながら朱顔は去ったが、時影は何も言わなかった。
玉骨は星尊帝から白薇への約束の品で、歴代帝王が皇后に与えた結納の品だった。
行かせていいのかと重明は時影に問いかけた。
朱顔が残れば危険にさらされる、自分の人生では玉骨は朱顔に持たせたいのだと時影は話した。
赤王一行の見送りに来た大司命は、毒が抜けているか見ると言って朱顔の手首に触れた。
時影は見送りに行かなかったが、水鏡を通して朱顔の様子を見た。
時影の脳裏には、対策を立てなければ青雲の企みに朱顔や赤族が巻き込まれるという大司命の言葉が響いていた。
天極風城に戻った朱顔は赤淵を探し出し、龍血古玉のおかげで龍神に傷つけられずに済んだと礼を言った。
朱顔の話を聞いた赤淵は、朱顔と海皇に縁があるかもしれないと考えた。
世子が生きていて自分の師匠だったと話す朱顔を見ながら赤淵は悩み、悩む資格は自分にないと言い聞かせた。
朱顔はさっそく見合いをさせられた。
朱顔は時影に手紙を書き、贈り物も届けた。
時影は、朱顔との思い出を思い出していた。
朱顔は今日も見合いだったが、相手は赤王の娘であればよいと考える輩で、なかなか諦めなかった。
朱顔は赤淵が自分の想う相手であり相思相愛なのだと嘘をつき、諦めさせようとした。
相手は赤淵が卑しい鮫人であると言い非難し、朱顔は鮫人だって人間だと言って立ち向かった。
朱顔の言葉は曜儀と同じだと赤淵は思った。
無事に見合い相手を追い払った朱顔は、赤淵と食事に行った。
見合いの話を聞かされた赤淵は、酒を杯から溢れさせるほど動揺した。
鮫人は誰かを愛した後に性別が決まる。
赤淵の愛した女性はどんな人だったのかと朱顔は尋ねた。
鮫人は生涯1人しか愛さない。
その人のために喜び愁い、共にいれば楽しく気持ちが楽になる、言葉がなくても心が通じ合う。片時も離れがたく守りたいと思う。
朱顔の求めに応じ、赤淵は愛する人とのことを語った。
話を聞きながら時影のことばかり考えてしまった朱顔は、時影のことが好きなのだろうかと考えた。
世俗の人ではない時影に恋情を抱くなど冒涜だ。
自分の考えを打ち消した朱顔は、赤淵に対しても同じように考えていると話し、好きだと言った。
曜儀ではない朱顔に対する恋情を抑えられなくなっているのを感じた赤淵は、天極風城を出て行った。
眠る朱顔の手首が光っている。
朱顔は夢の中で靄のかかる空間にいた。
ここはどこなのかと考えた朱顔が自分の名を叫んだ。
その言葉は修練中の時影に届いた。
朱顔は、この空間では朱顔の名だけが こだま しないことに気づいた。
玉骨はいつもよりも光っている。
朱顔が玉骨を振ると靄が晴れ、大きな月と鏡のような大地が現れた。
時影に会いたいと朱顔が考えると、時影が現れた。
会いたかったと言って朱顔は時影に抱き着いた。
朱顔が玉骨を落とすと、島が現れ、島の上に白い花の咲く木が現れた。
幻影だと思い抱きついていた時影には体温があった。
本物だろうかと思い、朱顔は時影の頬に触れた。
すると時影は消えてしまった。
ただの幻影だったのだと朱顔は結論付けた。
願いの木が願いを叶えてくれたのだろうかと、朱顔は木に近づいた。
木は考え事をする時の時影に似ていると朱顔は思った。
感想
前回、大司命は少司命=時影だという噂をあえて流させました。
朱顔はその噂のせいで騒ぎが起こるのを見越して両親は迎えに来たと思い、時影は両親が迎えに来るのを知って朱顔に下山をするよう言ったのだと解釈したようです。
時影としては神官として朱顔を好きな気持ちには蓋をしなければならないと思っていることと、今後青雲の標的になる自分の周りに朱顔を置かない方がいいという気持ちから、朱顔を手放すことにしたんですね。
朱顔はほとぼりが冷めたら弟子に戻りたいとか、遊びに来て欲しいと何度も言っていましたが、時影が一度も頷かなかったのが悲しかったです。
時影としては永遠の別れのつもりだったのではないでしょうか。
ただ、時影は玉骨を朱顔に与えました。
なんと玉骨は、先祖代々伝わる婚約指輪のようなものだったと判明いたしました。
その玉骨を時影は朱顔に。
神官として誰も娶らずに人生を終えるつもりの時影が、玉骨を朱顔に持たせたいと言ったのは泣けました。
大司命は去り行く朱顔の右手首に何かをしました。
大司命がやることなので警戒していましたが、恐らく今回だけ(?)は大司命グッジョブ案件ですよね!?
時影の精神世界(?)で2人が会えたのは、大司命のこの怪しげな術が原因ですよね?多分。
寝ている朱顔の右手首が光ってましたし。
大司命としては時影を嘉蘭に戻し帝位に就けたいのですが、時影は神官でいようとしています。
その時影が唯一執着しているのが朱顔だから、朱顔を餌に大司命は時影を下山させようとしているわけです。
けれど時影が朱顔を手放そうとしているので、そうはさせないぞ、と。
時影に朱顔を忘れさせないように大司命はしているんですよね!?
グッジョブ!!
いや~、いい仕事してますね。
天極風城に戻った朱顔は、赤淵に龍血古玉に守られた話をしました。
赤淵は、海皇と朱顔に縁があるかもしれないと考えていました。
16話では、鮫人で一番偉い海皇は行方不明で、龍血古玉は海皇捜索の手がかりになるものだと説明されていました。
今後海皇が朱顔と関わって来るんでしょうか。
気になりました。
11人とお見合いさせられた朱顔でしたが、当然気に入る人はいませんでした。
金持ちのボンボンを振るために朱顔は赤淵を使い…。
朱顔、残酷な娘。
赤淵の気持ちを知らないから仕方ないのですが、赤淵の気持ちを知っている視聴者からすると”ギャー。朱顔、お願いだからやめたげてー”と叫びたくなるようなシーンの連続でした。
胸が苦しいです。
赤淵が朱顔の言葉を曜儀と重ねていたり、曜儀のことを思って語ったりする場面を見て、あれ?赤淵、曜儀のこと思い出してない?と思いました。
7話によれば、曜儀は亡くなる際、赤淵の中の自分の記憶を消したため、赤淵は顔も思い出せないと語られていました。
けれど今回赤淵は、曜儀が鮫人を庇ったことなどを思い出しているじゃないですか?
あれはどういうことなんでしょうか?
やっぱり朱顔が生まれ変わりなんでしょうか?気になります。
そんなことを思っていたら、朱顔が時影に対する恋心を自覚していないらしいと発覚!
な、なんだってー!?
とっくの昔に自覚してたんじゃないの?と、なりました。
割と前半から時影に対する恋心が朱顔の心の奥底にはありそうだと感じていました。
ひどいことをされたりしましたが、弟子選抜試験で助けられ教えを授けられて尊敬する心が生まれて、「師匠の顔、本当にすてき(16話)」と思いながら一番弟子として2年も一緒に過ごし、とっくに恋心を自覚してると思ってました。
まだだったか…。
時影が神官なので、恋愛対象外のくくりに朱顔は入れてたんですね。
その気持ちは、なんとなく分かります。
残酷にも赤淵に好きだなどと話す朱顔の発言を聞き、赤淵は天極風城を出て行ってしまいました。
大司命のおかげで時影の精神世界に迷い込むことができた朱顔は、自分の名前だけがこの世界で こだましないことに気づきました。
あらあら。
現れた時影に、朱顔は「会いたかった」と言って抱きつきました。
あれは、2人の間では普通のことなんですか?
時影も特に離れずされるがままになっていましたが。
朱顔は時影が幻影だと思っているから(あるいはここが夢の中だと思っているから)大胆な行動に出られているだけで、普通はしないですか?
とても気になりました。
朱顔が玉骨を落とすと、小島と白い花が咲く木が現れました。
別のドラマでは、木は精神世界の主(この場合時影)の感情を表していましたが、このドラマではどうなんでしょうか。
朱顔は木が時影に似ていると言っていたので、時影に関係するものですよね。
幻影なのに体温があると言われた時影は、ヤバいと思って(?)精神世界から抜け出しました。
そして精神世界に居座る朱顔を最後追い出したようでした。
大司命のおかげで、離れていても2人は会えました。
しかも離れて赤淵と話したことで朱顔は時影に対する恋心があるかも?とちょっと思ったみたいでした。
よかったです。
気になりすぎるので、次話見てきます!
コメント