玉骨遥(ぎょっこつよう) 第21話 折り鶴に託す願い あらすじ
1人になりたくて、朱顔は天極風城を出た。
報告を受けた赤淵は後を追った。
朱顔が赤淵を追い返そうと法術を使うと、赤淵は空桑の剣術を使い防いだ。
赤淵は何でも話して欲しいと朱顔に優しく寄り添った。
家職をやめて去るのだろうと朱顔が尋ねると、赤淵はずっと一緒だと言った。
しらばく身を隠したいと朱顔が言うと、赤淵は 自力で生きられない人々が暮らす場所 に朱顔を匿った。
赤淵はなかなか戻らず朱顔は身を案じていた。
戻って来た赤淵は郡主を隠した罰として鞭打ち40回の刑を受け傷だらけだった。
朱顔は涙を流し傷の手当てをしながら、誰に空桑の剣術を教わったのか尋ねた。
恋人から教わったのだと赤淵は話した。
時影にとって自分は取るに足らない赤の他人で、だから婚姻を祝福する文を届けたのだろうと朱顔は苦しい胸の内を赤淵に話した。
両親に話してみてはどうかと赤淵は朱顔を説得した。
朱顔が天極風城に戻ると、ちょうど嘉蘭からの特使が来ていた。
特使は軍糧を持参するはずだったが、中身は空だった。
青罡と朱顔の婚姻が成らない限り軍糧を送らないと特使は話していた。
事情を知った朱顔は、婚姻に同意した。
青雲は雪鷺を呼び出し、正室でも側室でも関係ないのではないか(雪鷺を時雨の側室にしたいという意味?)と話していた。
そこに青罡がやってきて、誠に愛する者でなければ婚姻しないと言って朱顔との婚姻を断った。
青雲は相手は誰なのか雪鷺に尋ねた。
すると青罡は、片想いだが諦めない、叶わなければ一生独身で終える、と宣言した。
朱顔が言わせたのだろうと言って雪鷺は青罡を庇った。
青罡が反論しようとすると、朱顔が婚姻を承諾したという報せが届いた。
時影は精神世界の大樹に攻撃を放った。
朱顔が現れたが、大司命の助力のない朱顔には、時影の姿は見えず、結界の中に入ることもできなかった。
朱顔は、なぜあんな文をよこしたのか、本当に嫁がせたいと思っているのか、どうでもいいと思っているからなのかと叫んだ。
時影はその姿を見て涙を流すと、朱顔の手に自分の手を重ね、朱顔のことが誰より気にかかるが、巻き込まないために側には置けないのだと結界の中から伝えた。
もちろん朱顔には聞こえないし存在を感じることもできない。
時影は常に孤独を感じているが、自分はもう側には行けない。
大樹が散ってしまうのを見た朱顔は、涙ながらに 笑顔を忘れず心安らかに、と言うと時影に向けて別れの挨拶をした。
時影の精神世界から、大樹も朱顔も光の粒となって消えた。
息風郡の淞州(青族の地で最北の港)や西荒の日月湖に氷族が現れたという報告が届いた。
時影は淞州に行こうとしたが、重明は子供が姿を消すという日月湖に行こうと言い、押し切った。
時影は天極風城を避けることにし出発した。
朱顔は赤淵に恩返ししたいと考えた。
人探しの術を使い折り鶴に名を教えれば探し出してくれる。
朱顔は赤淵の恋人を探し出そうと考えた。
赤淵は恋人は亡くなっていると話し、死後恋人を探すために折り鶴を飛ばす方法を教えて欲しいと朱顔に頼んだ。
朱顔は快く教え、2人で折り鶴を飛ばした。
赤淵は巾着を取り出すと、わずか200年で別の人を想っていることを心の中で曜儀に詫びた。
巾着について朱顔が尋ねると、愛する人がくれた一番大切な物だと赤淵は語った。
夜、朱顔は赤淵の枕元に置いてある巾着の中から赤い珠を借りた。
そして持ち主を現世によみがえらせる法術を朱顔は使った。
これにより赤淵には朱顔が曜儀に見える。
赤淵が巾着の中身を捜していると、目の前に曜儀が現れた。
最初は信じなかった赤淵だが、現れた曜儀の額に輝く 赤い珠 を見て信じた。
赤淵は朱顔を抱き寄せた。
親密な様子の朱顔と赤淵の姿を、赤王は見咎めた。
赤淵のそばにいる曜儀の姿が朱顔に変わった。
赤王は娘を辱めたと言って赤淵を殴り…?
感想
青罡との婚姻を祝う文が時影から届き、朱顔はショックのあまり泣き、そして出奔しました。
赤淵は後を追いかけました。
生涯1人だけを愛すのが鮫人なのに朱顔のことを愛してしまっていることに悩んだ赤淵は、19話で天極風城を出て行くと決意しました。
てっきりあの時出て行ったと思っていたのですが、200年家職として天極風城に仕えている赤淵がそんなことをするはずはなく、出て行きますという話をしただけだったようです。
その決意も、「私の元から去るのでしょ?」という朱顔の言葉ですぐに覆されました。
ずっと一緒にいてくれるらしいです。
そして1人で生きられない人達の暮らす場所で朱顔を匿ってくれました。
あそこは赤淵が助けた人たちが集まっている場所で、女性が言っていた「恩人様」というのは赤淵のことなんでしょうか。
赤淵は体を張って朱顔を守りつつ、両親と話し合うよう助言しました。
傷だらけの赤淵の姿を見た朱顔は、両親と話すよう助言を受け天極風城に戻りました。
そこで父親の窮状を知った朱顔は青罡と結婚する決意を固めました。
その頃嘉蘭では、青雲が雪鷺を呼び出していました。
青雲は自分が側室になる時 北冕帝から貰った簪に似せた物を作り、雪鷺を時雨の側室にしたい、的なことを言っていました。
姉妹で?
珍しくないのかもしれませんが、えぐっと思ってしまう気持ちがむくむくと沸き上がりました。
雪鷺はその場では品行方正に青雲の期待を裏切らないような受け答えをしていましたが、本人としては時雨ではなく時影に乗り換えてますよね?
どうするつもりなんでしょう。
そんな感じでワクワクしていたら、青罡が来ました。
そして、暗に雪鷺以外と結婚しないと宣言しました!
青雲はなぜか青罡にではなく雪鷺に対して、青罡の相手は誰かと尋ねていました。
これは、青雲は知っていて釘をさすために雪鷺をその場に留めさせたということなのでしょうか?
怖いですね。情報戦ですね。
青罡は自分の片想いだと言って雪鷺を庇いました。
青雲に叱られそうな青罡を、今度は雪鷺が庇いました。
悪いのは朱顔だと言って(笑)
真面目でいい人な青罡は朱顔を庇おうとしましたが、そこに朱顔がOKしたという報告が届いてしまいました。
この報告が届いた後、青罡の顔以上に雪鷺の顔が映されている時間が長かったです。
前回、朱顔に求婚するよう命じられたと青罡は雪鷺に話しに行き、雪鷺は利益を一番に考える旨話し、自分は時雨と結婚するし青罡は朱顔と結婚すれば青王になれるかもしれないなどと言い送り出しました。
本当は青罡を好きな雪鷺としては、一世一代の決断でしたよね。
でも今回青罡はすぐそばで、雪鷺を諦めない、朱顔とは結婚しないと言ってくれました。
あの時、失った物を取り戻したような安心感があったのではないかと思うのです。
自分は時雨の側室になる話に前向きな返答をしていましたが、そんなのは棚に上げてホッとしたと思うのです。
ホッとしたのも束の間、朱顔がOKの返事をしたと知ってしまいました。
せっかく戻ってきた者をまた失う気持ちを雪鷺は味わっているのではないでしょうか。
1話をすでに視聴済みの視聴者としては、青罡が朱顔と結婚しないことは分かっているので、この2人の今後がとても楽しみです。
朱顔は九嶷山を去る時、騒ぎが落ち着いたら戻りたいと時影に言いました。
しかし時影からは結婚を祝福する文が届き、朱顔は時影にとって自分が取るに足らないものだから、山を下りたら赤の他人だからだと考え泣いていました。
本当は真逆で、朱顔が好きすぎるけれど神官である自分は断ち切らなければならないという思いと、朱顔や赤族を自分のいざこざに巻き込んではいけないという思いで冷たくしているのですが。
時影は血を吐きつつ精神世界の大樹を攻撃しました。
迷い込んで来た朱顔に 聞こえないからと本当のことを言い、触れようとする時影、もどかしいです。
朱顔は時影に対して文句を言い、身を案じ、そして別れを言いました。
朱顔も大樹も時影の精神世界から消え、朱顔と時影の手首に残っていた宮商の霊力も消えたようでした。
これで2人を繋ぐものはいったんリセットされた、ということなんでしょうか?
たぶん、もうすぐ1話の冒頭の場面があると思われます。
このドラマは全43話で、今回が21話ですから、約半分が終わりました。
ここでいったん2人の関係は切れ、ここからまたスタートするのだと受け取りました。
時影は重明と共に氷族に関する調査を開始しました。
最初は、時影のために朱顔を●そうとしていた重明が 2人を会わせようとし、時影は徹底的に朱顔を避けようとしています。
面白いですね。重明、頑張って!
どうしても赤淵に恩返ししたいと考えた朱顔は、想い人に会わせてあげたいと考えました。
密かに借りた曜儀の赤い珠に法術を使い、曜儀に化けた朱顔。
赤淵とイチャイチャしているところを両親と特使一行に見られてしまいました。
ぅわああぁぁ。
そして殴られる、赤淵。
今回痛いことばかり経験してませんか?
その分朱顔ともイチャイチャできてますが。
赤淵にとっては飴と鞭な話でしたね。
そして赤王の口から「淵家職は200年も赤王府にいる。私の天命を超える年数だ」という言葉が出たことで、鮫人は空桑人よりもかなり短命だということが判明しました。
空桑人は地球人類くらいの寿命なんでしょうか?
こういった世界の謎も気になっているので、赤淵にとっては大変な局面でしたが、私には嬉しい場面でした。
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