玉骨遥(ぎょっこつよう) 第22話 よみがえった恋人 あらすじ
赤淵と朱顔の親密な様子を見た特使は、鮫人と私通する恥知らずな朱顔との婚姻を取り消すと言った。
朱顔は傲慢な青族よりも鮫人の方が高貴だと言い、赤淵はその姿に曜儀を重ねた。
かつて、赤王だった曜儀もそう言って赤淵を守ったことがあった。
朱顔が赤い珠を返そうとすると、赤い珠は朱顔の額に入っていった。
赤淵は朱顔こそ曜儀の生まれ変わりなのだと思った。
朱顔は赤王に事情を説明したが、親密すぎるためそのような考えに至ったのだと赤王は怒り、赤淵を斬りつけた。
朱顔は庇おうとし、赤淵は朱顔を守ろうとし、背中に刀傷を負った。
朱顔と赤淵の私通の噂により朱顔は名声と居場所を失う、赤淵を追放しなければ収集がつかないと赤王が言うと、赤淵は自ら出て行った。
”淵”と書かれた令牌を、赤淵は後任に渡した。
赤淵は戦場で曜儀に助けられ、看病を受けた。
最初は曜儀の命を取ろうとした赤淵だが、曜儀が純粋に助けようとしているのを知り思いとどまった。
過去を忘れたと赤淵が言うと、曜儀は自分の姓を与え、”赤淵”と名乗らせた。
曜儀から天極剣派の剣術を教わり、鮫人の方が高貴だと話す姿を見た赤淵は性別分化した。
空桑人の寿命は鮫人よりはるかに短く添い遂げられないが 赤府に戻って欲しいと曜儀は頼み、赤淵は”淵”と書かれた令牌を受け取った。
曜儀とのことを思い返した赤淵は、今後は必ず側にいると誓った。
曜儀が現れ、氷族の呪術にかかって生まれ変われないことを話した。
しかし赤淵に曜儀の姿は見えず声も聞こえない。
200年経ち、赤淵に思う人ができ、赤珠も砕けた、自分も去る、と曜儀は言い消えた。
過去を忘れていてもゆっくり思い出させる、全てが終わった時に一緒になれると赤淵は独り言ちた。
重明と時影は西荒にいた。
重明は疲れたので天極風城で休みたいと言ったが、時影は別の宿をとると言った。
その時近くを民が通り、朱顔と赤淵の噂話をしていた。
重明は朱顔の噂だと時影に言ったが、時影は関係ないと言い先に進んだ。
魚姫が霍図王と一緒に過ごしていると、影が現れ霍図王を殺した。
大妃は魚姫が霍図王の心を惑わし死に至らせたとして杖殺を命じた。
魚姫は免死金牌を取り出したが、大妃は取り上げようとし、魚姫の息子蘇摩も母を庇おうと暴れた。
霍図部親王・柯爾克が現れ、2人を庇った。
大巫師が現れ大妃を説得すると、大妃は思いとどまった。
皆が去ると大巫師は、鮫人捕獲は順調で、朱顔との婚姻があれば準備万端だと大妃に話した。
赤王の所に北冕帝の聖旨が届いた。
聖旨には朱顔と柯爾克親王の婚姻を命じる旨、記されていた。
話を聞きつけた朱顔が両親の所に向かうと、2人は嫁がせたくないが嫁がせなければ謀反になると話していた。
朱顔は赤族の郡主としての務めを果たすため嫁ぐと2人に伝えた。
時影と重明が追い詰めた巫真は、滄流帝国が必ず雲荒に帰ってくること、氷族には智者が空桑の童子の血で作る秘薬があること、世を作り破壊する智者を誰も阻めないことを話していた。
氷族が人血から不死の秘薬を作るなら星尊帝の登仙は偽りではないかと考え、時影は記録を調べた。
”星尊帝は真境に至りしのち玉座を捨て東海より いかだに乗る。天河に至り星辰と化す”と記録には書かれているだけだった。
大司命は先祖であり空桑の始祖でもある星尊帝を疑おうとする時影をたしなめつつ、鮫族の予言について言及した。
別の記録には”海国の秘宝龍血古玉は海皇と出会う時反応する”と書かれていた。
龍血古玉を見つければ大きな成果になるだろうと時影は考えた。
嫁入り準備が始まった。
朱顔は小さく価値のあるものだけ持っていくよう指示を出した。
時雨は雪鶯を呼び出し、寄り添ってくれたことに感謝をすると名前で呼んで欲しいと頼んだ。
2人は花火をしながら口づけを交わした。
雪鶯と青罡が朱顔を見送りにやって来た。
朱顔は2人を連れて街に食事に行った。
柯爾克親王はいい人だと言って朱顔は2人を安心させた。
青罡には、雪鷺に騙され命懸けにならないようにと朱顔は助言した。
青罡は望むところだと返した。
雪鶯には、青雲にいじめられたら時雨に助けを求めるよう助言した。
3人は酒盛りをして寝てしまった。
朱顔は現れた時影の裾を掴み、酔いつぶれても来てくれないと恨み言を言った。
しかしそこにいたのは赤淵だった。
感想
朱顔と赤淵との仲が疑われ、青罡との縁談は破談になりました。
特使は青雲の命を受けて来ていると思うのですが、勝手に破談だー!なんて決めてしまっていいのかな、とちょっと心配になりました。
お互いに政略結婚は承知ですし、青雲は朱顔に恋人がいても気にしないのではないかと思いましたが…?
特使は条件を青雲から色々指示されて行動しているでしょうから、この局面は青雲的に破談にしていい局面だったんでしょうね。
青雲、青罡のことを駒としか考えてないように見えて、結婚では妻に恋人がいないことを条件にしてくれていたということ!?
怖そうに見えて、乙女なんですね。
鮫人が奴隷扱いされているのは以前にも出てきましたが、空桑人よりも寿命がずっと長い鮫人が奴隷扱いされているのが違和感ありました。
逆になりそうな気がしました。
鮫人は空桑人よりも圧倒的に人数が少なくて逆らえないなど、何か事情があるんでしょうか。
「7000年前、空桑の琅玕は雲荒と統一(1話)」したので、それ以来空桑人が一番偉いみたいな序列があるということなんでしょうか?
朱顔の額に赤珠が入っていった時、私も”やっぱり朱顔が曜儀の生まれ変わりだったんだ”と思いました。
でも違いました!
曜儀は氷族のせいで生まれ変われない!エッー!
でも、赤淵は朱顔が曜儀なんだと思い込んでしまっています。
これまでは、曜儀を愛すると誓ったはずなのに朱顔を好きになってしまっている自分に、赤淵は悩んでいました。
そして曜儀≠朱顔であることが赤淵を抑制していました。
赤淵が朱顔に触れるのを思いとどませる枷になっていました。
けれど今回、赤淵は曜儀=朱顔だと思い込んでしまいました。
これにより赤淵の暴走が始まるのではないですか?
ちょっと怖いです。
しかも「あ、ごめーん、実は違ってて、朱顔は私じゃないのよぉ。私は氷族のせいで生まれ変われないの、ごめんねテヘペロ」と言える唯一の人物(こんな口調ではない)、曜儀が消えてしまいました。
曜儀、行かないで―!
助けて。せめて赤淵に本当のことを伝えてから行って。
赤淵は忘れてても思い出させてあげるよ、なんて思っているので、朱顔が「知りません」と言っても諦めないですよね。
ひええええ。
ちょっと怖い。
そしてそして、赤淵は何か隠してますよね。
本当は止淵という名前(12話、13話)なのに、記憶喪失のフリで曜儀に姓をもらい赤淵と名乗りました。
そして今回の「いつかすべてが終わった時に、私たちは昔のように一緒になれる」という発言。
全てが終わった時ってなんのことですか?
赤淵は何か使命を与えられていて、それを成し遂げようとしているんでしょうか?
それとも龍神が目覚めようとしていて、今後色々なことが起きそうだからそのことを言っているだけでしょうか?
そもそも曜儀との出会いは戦場で瀕死のところを助けられて…というものでしたが、どうしてあの場に赤淵はいて戦っていたんでしょうか。
色々気になります。
赤淵も企んでいそうですが、新キャラも企んでいそうでした。
霍図部の大妃と大巫師です。
彼らは鮫人を捕獲し朱顔との婚姻を成し遂げることで何かをしようとしています。
魚姫が連れて行かれたのも、鮫人を集める一環でしょうか?
そして霍図王を襲った煙のようなもの(ドラマ内では影と表現されていました)は何なのか。
皆企みまくりですね。
時影は星尊帝について疑い出しました。
星尊帝は文献とは違い、氷族に伝わる不死の秘薬を使い生きているのではないか、という疑いだと受け取りました。
…これって、智者=星尊帝だと時影は疑っているということでしょうか?
智者について今まで出てきた情報としては、
・后土の指輪に執着しているらしいということ、后土の指輪を使い空桑を破壊しようとしているらしいこと(2話)、
・大司命すら智者の存在を知らないらしいこと(17話)、
・白薇と智者は知り合いらしいこと、智者は数千年前から九嶷山に住む重明すら知らない道を知っているらしいこと(20話)
などがあります。
もしも星尊帝=智者だとすると、白薇を知っているらしいこと(執着すら感じられました)、巫真の”智者は世を作り破壊する”という発言とも整合性が取れそうな気がしました。
しかし智者=星尊帝だとすると、今までスーパーヒーローのように語られてきた星尊帝のイメージが180度変わってしまうわけですが。
生きるのに子供で作った秘薬を使ってるとすると、一体何人の子が犠牲に?
白薇とは鴛鴦夫婦じゃなかったの?
など疑問が尽きません。
時影は龍血古玉を探し始めました。
龍血古玉、あなたが今一番探さないだろう所にありますよ(≧▽≦)
朱顔は逃げる気満々で、小さくて金目の物だけ持っていこうとしていて笑いました。
次週、23話は「花嫁の逃亡作戦」ということで、ついに1話の逃亡劇の続きが見られる日が来る!?
ところで、朱顔は玉骨の使い方を時影に教わっていないですよね?ということは、今回最後に出てきた赤淵が朱顔に玉骨について教えてくれるのでしょうか?気になる。
それともすでに逃げる気満々の朱顔は、玉骨の使い方を知っているんでしょうか?
確か玉骨を使ったことで時影は予言に付きまとわれることになったんですよね。
ということは、玉骨を使う朱顔にも何か厄災が降りかかるのではないか、とそのことが心配です。
24話「師匠からの痛い教訓」は20:55分からの放送開始ということで、いつもより5分遅いです。
つまり23話が長いということで、嬉しい!
どんなに痛い教訓でも、師匠に会えれば朱顔は嬉しいですよね。
朱顔と時影の笑顔を見られることを楽しみに1週間過ごしたいと思います。
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