2024-02

朱顔は選んだ法器に宮商という名をつけた。それはかつて時影がその法器に付けた名と一緒だった。時影は真境にはいるための瞑想に入った。星尊帝以来7000年、真境に入った者はいない。朱顔は赤王妃が持ってきた贈り物を瞑想中の時影に届けた。そこで刺客に襲われ？

村の疫病が落ち着き、時影は疫病の原因を調べた。川の水は変質しており、上流には泡があった。この川の水源は蒼梧の淵だった。大司命は龍神の目覚めに感付いたが、時影にとって好都合と静観することにした。雪鷺は時影が生きていることを青雲に伝えた。

赤淵は朱顔に鮫人の鳧水術を教えた。龍神が目覚めれば九嶷山は危険だが、鳧水術があれば龍神に対抗できるかもしれないからだ。弟子入り初日、朱顔は着飾ったが時影には装飾品を取るよう言われ、得意な火術の基礎を徹底的に教え直された。

時影は朱顔に険しい道になっても一番弟子になりたいか尋ねた。朱顔は試してみたいと答えた。時影は朱顔を一番弟子にしどんな局面でも朱顔と戦おうと決めた。龍神の支族である赤淵は目覚めようとする龍神に呼ばれ黄泉の滝に行った。龍神は星尊と六部への恨みを語った。

時影は朱顔の作った霊識草の腕輪を身に着けた。時影を動揺させようと六族の子弟たちは挑んだが、時影の心は揺れなかった。朱顔も「私のことが好きなの？」と言って時影に迫ったが腕輪は揺れなかった。雷鳴が轟き講義は終わった。雷鳴は時影の動揺から起きたもので…？

朱顔は時影の髪を青罡に届けた。青罡は髪と筆を融合させ少司命が世子であることを知った。青罡は時影に勝負を挑んだが全く歯が立たず鵲踏枝の毒を使った。時影は青罡が自害するつもりだと知り、鵲踏枝の毒を自分の指先に引き受けた。青罡は正体を口外しないと誓った。

玉骨遥(ぎょっこつよう)　第10話　落ちこぼれ弟子　あらすじ 朱顔しゅがんは布の垂れさがる場所に閉じ込められた。以前にも同じ場所に閉じ込められた気がするが、思い出せず歯がゆい思いをした。朱顔しゅがんが術を使うと時影じえいの服の袂に穴が開き、...

時影と朱顔は混沌の中で老婦人に会い、一緒に暮らそうと誘われた。時影はその話に乗り、朱顔の手を取り一緒に暮らそうと誘いお菓子を食べさせた。老婦人が痴霊の本性を現し、時影は葬った。満足させると御しやすくなる痴霊に合わせ、時影が演技した者だった。