玉骨遥(ぎょっこつよう) 第14話 あなたと見たい景色 あらすじ
朱顔から一番弟子に選ばれたという報告を受けた赤淵は、龍神が目覚めた時に備え朱顔に鮫人の鳧水術を教えることにした。
龍神が目覚めれば九嶷山は最も危険だが、水中の術を教えれば龍神に対応できるだろうからだ。
2人は一緒に鏡花水月の中に入り鳧水術を練習した。
赤淵は無意識に朱顔に触れようとしており、そんな自分に驚いた。
弟子入り初日は盛装しようと、朱顔は着飾った。
そして時影に「私、きれいですか?」とたずねた。
時影は邪魔な装飾品を外すよう命じた。
まず、火の法術の基礎を教わることになった。
朱顔の法術は人差し指から放出されており、時影は手のひらから放出するよう矯正を命じた。
雪鷺と雪鶯は青罡と一緒に下山していた。
雪鷺は機嫌が悪く毎晩宿を抜け出し御風術の修練をしていた。
毎晩青罡は危険がないよう跡を付け密かに見守っていた。
今日は雪鷺に気づかれ、木陰から姿を現した。
雪鷺は毎晩青罡が見守っていることを知っていた。
誰よりも努力してきたという自負があるから力が劣らぬことを示すため権勢を求めるのだろうと青罡は雪鷺に理解を示した。
同じ庶子という立場だから分かるのだと言って。
すると雪鷺は分かるわけがないと言って自分の境遇を語った。
雪鷺の母は妓女で、妓女は六族の家長の妻になれない掟がある。
母は雪鷺が出世すると信じて育て、雪鷺が5歳の時、白府に雪鷺を入れるために自害した。
悪いのは白王だと青罡は言った。
出世して堂々と母の位牌を白府に置きたいのだと雪鷺は語った。
青罡は何か言おうとしたが、雪鷺は私たちの道は同じではないと言って立ち去った。
雪鶯は雪鷺の話を聞いていた。
雪鷺は青罡に別れも告げず、翌朝早く出発した。
同情を寄せる雪鶯に雪鷺は、皇后争いにおいて妹だろうと容赦しない、同情は いらないと宣戦布告した。
自分では得意だと思っている火術の基礎ばかり やらされ朱顔は不貞腐れていた。
悪い癖がついたまま練習すれば素人よりも上達が遅くなることを証明するため、時影は神僕に火術を少し教えた。
神僕の火術を見て、朱顔は間違いに気づいた。
しかし素直に認められず頭が痛いと言って逃げ出した。
技法を練習し身に着けた朱顔は、時影に披露しに行った。
しかし時影は疫病の治療のため下山して留守だった。
朱顔は薬を届けに行く重明について、時影の所に向かった。
疫病は顔が膿むもので、時影は足手まといだと言うと、遮面を付けてやり朱顔を追い返した。
朱顔のためにわざと言ったのだろうと気付いた重明は、朱顔を気に入ったと話した。
時影の治療により、7割の者は回復に向かっている。
明日に向け休むため、時影は村長(?)の家で世話になることにした。
するとそこで朱顔が食事を作っていた。
帰る途中で村の人たちが食事に困っていることを知り、回復のためには栄養が重要だと考え手伝っていたのだと朱顔は話した。
朱顔は時影のために川辺で魚を焼き、2人で食べた。
時影は皿と箸がないことに文句を言ったが、朱顔が豪快な食事法を自ら実践すると 空腹に耐えられず時影も魚にかぶりついた。
朱顔は、山にいた頃から一緒に美食を味わうのを想像していたのだと告白した。
朱顔が礼を言うと、時影も礼を言った。
今日付き合ってくれたから、と。
弟子が師匠を手伝うのは当然だと言って朱顔は礼を言った。
足手まといだと言ったのも疫病から遠ざけるためだと朱顔は気付いていた。
「私たちの魚を食べよう」と時影は言い、”私たち”という言葉が嬉しくて朱顔は領地にある赤族の美食を紹介したいと話した。
砂漠に現れる黄金のきのこの話、ぶどう酒の話、母の手作りの乳茶の話など、たくさん話した。
時影は西荒を見てみたい、全土を旅してみたいと語った。
一緒に連れて行ってくれるかと朱顔が尋ねると、時影は「どうかな」と返した。
朱顔は魚の骨を捨てようとし、時影に叱られた。
楽しいおしゃべりはすぐに終わってしまうと朱顔は思い少し落ち込んだが、火術は合格だと言われすぐに笑顔を取り戻した。
慌てた様子の重明が、すぐに戻るように言って…?
感想
星尊帝と六族に恨みを持つ龍神が目覚めるだろうことを知っていて、さらにそうなったら九嶷山が一番危ないのを知っているのに朱顔に龍神のことを教えない赤淵です。
なぜ?鮫人は龍神の一族だから言えない、ということなんでしょうか?
言わない代わりに赤淵は朱顔に鳧水術(鮫人の水中術)を教えました。
レッスン中、赤淵は朱顔の頬に無意識に手を伸ばしており、我に返って『最近おかしい。龍血を抑えてきたせいかよく意識が飛ぶ』と考えていました。
曜儀は亡くなる前、”生まれ変わった自分に再会するまで私のことは忘れて”と言って赤淵の記憶を消してました。
生まれ変わりである朱顔と出会ったことで記憶が蘇ろうとしているのと、龍神のことが重なっているため、赤淵は全部龍神のせいで自分は最近おかしいと思っているけれど、本当は記憶の封印が解かれる日が近いため おかしいのかもしれない、とやっぱり思ってしまいます。
自分が最近おかしい件について他に理由らしきものがあるから、本当の理由に気付けないのではないでしょうか。
とりあえず龍神のことで危険があるかもしれないと、赤淵は伝えて欲しいです。
そうすれば事前に守りを固めるなり封印を再度するなり、色々できると思うので。
弟子入り初日、朱顔は赤族の品格を示すために着飾りましたが それが裏目に出てまず つまずきました。
修練が始まりましたが、得意なはずの火術にダメ出しされて基礎ばかりやらされて思ってたのと違う、と思っていそうですね。
雪鷺の母の話が語られ、青罡が「分かる」と理解を示していたことで、青罡が単に雪鷺の見た目に一目ぼれしたわけではなかったのだと気付きました。
今までは見た目に騙されてるのだと思っていましたが、同じ庶子の立場だから上だけを目指し どんなことでもやる雪鷺の姿を見て シンパシーを感じる部分があったんでしょうね。
視聴者は「こいつ性格悪いな」としか思わない場面でも、青罡は「そうなっちゃう気持ちもわかるぞ、わかるぞ」となっていたのかもしれません。
今まで雪鷺の見た目に騙されているだけだと思っていてごめんなさい、と青罡に謝罪したい気持ちでいっぱいです。
雪鷺の、上に登って正々堂々と白府に母の位牌を置くのだという話はちょっと泣けました。
雪鶯にも話していなかった母の話をし、母を軽蔑しない青罡に感謝した雪鷺でしたが、何か言おうとする青罡には何も言わせず、道が同じではないからと別れも告げず去ってしまいました。
お母さんのことは雪鷺にとってかなりの機密情報というか、心を本当に許した人にしか話せないことだと思います。
それを青罡に言ったということは、雪鷺もちょっと青罡を好きなのかもしれない、と思いました。(思いたい)
青罡が自分のことを好きだということは霊識草の腕輪のことで知っているでしょう。
青罡が何を言おうとしたのかは分かりませんが、お母さんのことを打ち明けてくれた流れで告白しようとしたのかも?それを察して雪鷺は阻んだのかな、と思いました。
雪鷺は正々堂々と母の位牌を白府に安置するために上を目指さなければならないので、目指すは皇后の地位。
青罡の気持ちを知っても応えることはできないから、みたいな感じだろうかと妄想しました。
雪鷺はやる気満々で皇后の座を争うと宣言し雪鶯に宣戦布告してました。
7話で雪鶯は中秋宴(来月末にあると7話の時点で行ってました。1か月経ったので、今月末だと思われます)で時雨に会えると言っていましたから、その時雪鷺が邪魔してくるでしょうか?
姉妹で皇后の座を争うというのもなかなかヘビーですね。
時影は疫病の治療をするため下山し、朱顔もついて行きました。
時影は朱顔が心配なのでマスクをさせて追い返しました。
マスクを渡せば自分でつけられるのに、付けてあげてました。
顔が汚れてる時も、いつも「汚れてるよ」という前に拭いてあげてますよね。
修行は厳しいとか、殴ることもあるが泣かないようにとか言ってましたが、過保護な師匠になりそうですね。
重明もマスクをしていましたが、重明にもうつる伝染病なのでしょうか?というのがちょっと気になりました。
鳥にも人間にも…鳥インフルエンザ!?と一瞬思いました(笑)
朱顔は帰っておらず村人たちのために火術を使い食事を作っていました。
そして時影のためだけに川辺で魚を焼いてあげました。
山にいた頃から一緒に美食を食べたいと思っていたということで、食べながら色々な話をしました。
「あなたと見たい景色」という今回のタイトルはこのシーンのことですね。
西荒にも行ってみたいし色々なところを旅してみたい。
いいですね。
にこやかに見守っていたら、朱顔は魚の骨のことで時影にしかられました。
鳥がのどに詰まらせるかもしれないから捨ててはいけない。
楽しかった時間に水を差されましたが、火術で合格をもらえてすぐに笑顔を取り戻しました。
村で何かが起きたのを重明が慌てて伝えに来て、ここでおあずけですです。
来週のタイトルは15話「龍神の潜む淵」16話「龍神の怒り」ということで龍神が早くも目覚める感じでしょうか?
村は何でしょう。
龍神が目覚めるのは九嶷山の黄泉の滝でしょうから、村は別件でしょうか?
そういえば、今週は小白師匠は出てきませんでしたが、もしかして小白師匠はもう今後出てこないなんてことありませんよね?
小白師匠が出てくるようなドッキリ展開も希望しつつ来週を楽しみに1週間待ちたいと思います。
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