玉骨遥(ぎょっこつよう) 第26話 あなたの背中で見る景色 あらすじ
夏城に到着した。
朱顔と時影は赤族の夫婦に、重明は御者に扮して夏城に入った。
目指すは徐神医の医館だ。
1人で行こうとする時影を、朱顔は霊力で制御し手をつなぎ医館に入った。
時影は朱顔を拒んでいた。
危険を冒したことを怒って拒んでいるのか、と朱顔は時影に尋ねた。
九嶷山で朱顔は時影のために負傷した。俗世でまで借りを作りたくないと時影は話した。
初めて会った時、時影は若い娘でも国は守れると言い、そして九嶷山では法術を学ぶのは人助けのためだと教えてくれた。
自分は か弱くないと朱顔は伝えた。
徐神医は時影が九嶷山の神官だと気付き、旧友の話をした。
旧友は将来を期待された司空だったが、還俗するため万劫地獄に挑んだそうだ。
”愛しい人のいぬ山こそ地獄”と言って。
しかし成功せず亡くなってしまったそうだ。
手術が終わった。
徐神医は、3日間、法力の使用を禁じた。
無理に使うと力の反動で傷ついてしまうそうだ。
急ぐなら体内の真元を用い邪気を払うしかないが、真元は修行者の万事の基礎。決して動かしてはならないと徐神医は言った。
朱顔は2人と別れ食糧庫を目指した。
時影の功績が白王の所にも届いた。
白王は雪鷺に意見を聞いた。
「この機を逃せば必ず後悔します」と雪鷺は白王に助言した。
雪鶯は時雨との謁見を青雲に阻まれ、白王に助けを求めたが、白王は冷たくあしらった。
何でも望みを聞くと白王から言われた雪鷺は、燕の巣の羹を雪鶯にも届けて欲しいと頼んだ。
青王は智者を訪ね、時影を葬って欲しいと頼んだ。
“功を立て すぐに消せば 青族の仕業と知られ時雨の地位が危うくなる”と言って、智者は止めた。
そして海国軍と開戦するよう言った。
青罡を補佐にし時雨に初陣を飾らせる、氷族は時雨を助ける、と智者は言った。
夜、朱顔は食糧庫に忍び込んだが、見つかってしまった。
人質を取られ攻撃できなくなった朱顔は、海国の部隊に囲まれた。
時影が現れた。
時影は法力を使えない。
敵の目を引き付けている時影を真似ればいいのだと気付いた朱顔は、見事に首領を打ち取った。
首領がいなくなり、海国の部隊は散っていった。
青罡に声をかけられた雪鷺は、時影が世子になり自分を娶るのだと話した。
皇后になるためなら誰にでも嫁ぐのかと問われた雪鷺は、”決意した、後悔していない”と話した。
最後に雪鷺は、兄に酒を勧められたら飲まないように と青罡に助言した。
天極風城から夏城から食糧が届き、嘉蘭から援軍が来たという報せが届いた。
朱顔は喜び時影に報告した。
時影は星を追って西荒を離れると話し、朱顔は受け入れた。
星を見に行くという時影に朱顔はついていった。
時影が回復しているのか試すため、朱顔は足をくじいたふりをした。
時影は朱顔を背負い山頂まで登った。
山頂に着くと、光の粒で「顔」という字が眼下に書かれていた。
「顔」という字は重明が霊力で書いたのだが、朱顔は時影が回復したのだと思った。
夏城についてから、帰邪星は光ったり隠れたりしていた。
時影は海皇が生死を彷徨っているのではないかと考えた。
帰邪星が凶を意味するなら何かが起こる前に始末する、と時影は語った。
秋水の事件の時、皆が時影を責めたのに天下の民を守るのか、と朱顔は尋ねた。
時影は、民の中に朱顔がいる と答えた。
嘉蘭の白塔で観察するため、時影は明日旅立つ。
これまで3度の別れがあったが、朱顔はその度泣いた。
泣かせたくないから望みを言って欲しい、と時影は言った。
朱顔は簫を吹いて欲しいと言って、持っていた玉簫を差し出した。
時影は簫を吹いた。
翌日、時影は重明から、あと1日休む必要があるのになぜ待たないのか、と尋ねられていた。
朱顔が現れ、嘘をついたことを責めた。
上から網が降ってきて、朱顔は…?
感想
前回に引き続き、いちゃいちゃ回でした。
夫婦のフリをしたり、手を繋いだり、おんぶしてもらったり。
完全に朱顔の味方で 2人をくっつけようとしている重明は、2人きりにするために頻繁にトイレに。
重明がトイレの近い人みたいになってしまっていて笑いました。
別の言い訳を考えればいいのに(≧▽≦)
時影の精神世界で2人が会っていた頃(20話)、朱顔は時影に抱き着いていました。
あれを見た時、普通なら抱きついたりしないけれど、朱顔はこれが夢だと思っているから大胆な行動に出ているのだ、と自分に言い聞かせながらドラマを見ていました。
けれど今回を見た限り、2人にとって抱きついたりするのは それほど びっくりな現象 ではないのではないか、と思いました。
今回、朱顔は時影におんぶしてもらってましたが、あれは抱きついているのとほとんど一緒ですよね。
前か後ろかの違いがあるだけで。
朱顔は故意でないにしろ息を吹きかけたり、がっつり肩に手を回したりと、控えめに抱きつくよりもずっと大胆な行動に出ていました。
時影が距離を置こうと冷たくしているのに、朱顔はこのような行動に出ています。
時影が恋を自覚していなかった頃は、もっと2人の距離は近かったのではないでしょうか。
仮に朱顔が「九嶷山での修行中は、師匠と一緒にお風呂に入っていました」と言ったとしても、信じてしまう。
それ位2人はイチャイチャしてましたよね。
時影は朱顔を遠ざけようと冷たくしており、そんな様子を見て”思春期”を感じていたのですが、今回見たことで、時影の行動を理解できるようになった気がします。
今までは”冷たくされる朱顔を 可哀想、時影は酷い”と思う気持ちの方が強かったのですが、朱顔のボディタッチの多さや距離の近さを見て、時影としては苦渋の決断で冷たくしているんだな、と分かりました。
あんなの好きな子から毎日されてたら、絶対あきらめられませんもんね。
時影に触りまくり、好き勝手していた朱顔ですが、時影が肩をはだけて傷口を徐神医に見せた時は目をそらしていました。
あれは肌にどっきりしたのか、それとも傷口が痛そうで目をそらしたのかどっちなんでしょうか。
時影はめちゃくちゃ朱顔を意識しているから朱顔を拒絶しています。
その点朱顔は、あれだけベタベタ時影に触れています。
これを見ると、まだ朱顔は時影を異性として好きだと自覚してないと感じます。
だからこそ無邪気に時影をドッキリさせることができていいのですが。
一体いつ、朱顔は時影を好きだと自覚するんでしょうか。
どんな きっかけ があるのか。
かなり楽しみになってきました。
徐神医の話した万劫地獄の話は、18話にも出てきました。
大司命としては、時影が真境に達した後、還俗させ帝位に就かせようと考えていました。
還俗させるには万劫地獄という試練を経なければならないのですが、真境に達していない場合万劫地獄で命を失ってしまうかもしれず、命は助かったとしても霊力を失ってしまうことがあるからです。
結局、朱顔が心配で時影は真境に達することができませんでした。
大司命はプランAが上手くいかなかった場合にプランBを考えていました。
それは薬を使って失ってしまう霊力を補うというもので、これにより真境に達していなくても時影は、万劫地獄を経て還俗できるわけです。
大司命はこの薬を、時影が九嶷山で修行を始めた頃から作ってました。
今回、再び万劫地獄の話が出たことで、時影がこの試練を受ける日が近いのかな、とちょっと思いました。
本人はまだまだそんな気はないでしょうが。
時影の英雄的な活躍が嘉蘭にも伝わりました。
時影が帝位を狙い動いているかもしれない。そう思い、態度を変える白王は雪鷺にすり寄りました。
白王は何度態度を変えるんでしょうか。
今回は、雪鷺が雪鶯にも燕の巣の羹をあげるよう頼んでくれました。
雪鷺の行動に拍手したくなりました。
自分にとって利益になりそうな子に優しくするのはいいとして、利益にならなそうな子にも同じように優しくすればいいのに、なぜ冷たくするのか。白王の行動が疑問でした。
雪鷺が雪鶯にも同じような対応を求めてくれて本当に良かったです。
雪鷺は時影に嫁ぐ気満々で青罡に話してました。
確かに23話で雪鷺は大司命に会いに行き、青族の陰謀を密告することで受け入れられたように見えました。
雪鷺が戻ってきたことで、大司命は当初の計画通り雪鷺を時影の皇后にするつもりなんでしょうか?
時影の気持ちを知っているのに?
朱顔を餌にして時影を下山させようとしているのに、最後には雪鷺と結婚させる気なんですか?うわぁ。
智者は后土の指輪のためだけに戦を起こそうとしていて、思い通りに事は運んでいます。
海国も青王も智者に踊らされています。
智者は時雨を助けると言っていましたが、本当に助けるかは分かりませんよね。
時雨が可哀想です。
手術は上手く行ったものの、3日間は法力を使ってはいけないというドクターストップがかかりました。
使うことになるのでは?とヒヤヒヤしながらみていたら、朱顔が食糧庫で海国軍に囲まれました。
時影が現れ法力を使うか!?と思われましたが使わず切り抜けました。
朱顔の疑いも重明の手助けで切り抜けました。
しかし最後、朱顔が網に囚われてしまったような?
犯人はどの陣営でしょうか。
徐神医が真元を使ってはいけないと言いつつ、真元を使って急いで邪気を払う方法を話した時、何でそんな話をするの?と疑問に思いました。
これはもしや時影へのヒントでしょうか?
時影は真元を使い、朱顔を回復を早めて朱顔を助けようとするのか?
ヒーローは犠牲を払いがちなので心配です。
次回27話は「思いがけない再会」、28話は「龍の血脈」です。
27話は、誰に再会するのか皆目見当がつきません。28話は蘇摩の話になるでしょうか?
蘇摩は生死の境を彷徨っているかもしれないのに、朱顔は今回師匠にかかりっきりで母子を探す作業は全くできませんでした。
時影が大変な時だったからしょうがないとはいえ、魚姫母子の行方が心配です。
早く見つけて、蘇摩に空桑人にもいい人がいると教えてあげてください。
よろしくお願いします。
そしてDVD&Blu-rayの発売が発表されてました。
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SET1(第1話~第14話)は 2024年06月05日発売
SET2(第15話~第28話)は 2024年7月3日発売
SET3(第29話~第43話)は 2024年8月2日発売
だそうです!!
DVD発売でWOWOW勢以外の方も玉骨遥を好きになると思うとうれしいですが、発売日が発表される=そろそろ物語も終盤と思うと寂しい気持ちになりました。
寂しさを抱えつつ来週を楽しみにしたいと思います。
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