玉骨遥(ぎょっこつよう) 第33話 愛と正義のはざまで あらすじ
雪鷺は青罡を訪ねた。
良い雰囲気になったところで、変わりたいと雪鷺が打ち明けると 青罡は喜び 雪鷺の全てを許した。
雪鷺は青罡に目をつむらせて口づけし、その隙に内通を示す文を手に入れた。
青罡は家伝の宝玉である玉佩を雪鷺に贈り、戦が終わったら白王に婚礼を願い出ると話した。
時影は海皇である赤淵を見つけるため、如意の似顔絵を描き指名手配した。
白風麟は なぜ海皇の似顔絵を描かないのか不思議に思い、時影の隠していることを探り当てれば役に立つと考えた。
如意は情報収集のため、葉城の星海雲庭で妓女として働いていた。
星海雲庭一番の妓女だ。
如意は協力者の妓女たちを逃がしたら、自分も逃げ碧落海に帰ろうと考えていた。
似顔絵を見て、すぐに如意だと気付いた白風麟は、星海雲庭を兵に包囲させ中に入った。
報せを受けた如意は、皆を逃がす時間を稼ぐため白風麟の前に現れ曲を奏でた。
多くは逃がしたものの如意は捕まり、海皇の居場所を言うよう拷問を受けた。
朝廷の重罪人を審問できるのは時影のみである。
白風麟の所業に気づいた時影は、星海雲庭にかけつけ、白風麟を下がらせた。
如意は 救われた恩を返すと言って、時影に秋水の話をした。
澗長老は秋水に北冕帝を虜にするよう命じ、如意には星海雲庭で活動資金を稼ぎつつ情報収集をするよう命じた。
時がたち、澗長老は時影を始末するよう秋水に命じた。
英明な時影が帝王になれば海国軍の祖国復興は遠のくからだ。
如意が話したのは時間を稼ぐためだった。
話している間に如意は、自分の記憶を覆い隠した。
時影は如意の心脈を守るため霊力を送った。
赤淵は必ず如意を助けに来ると考えた時影は、星海雲庭で待ち構えることにした。
雪鷺は青罡にもらった玉佩を見ながら、だましているのを知りながら家宝をくれた青罡は馬鹿だと考えていた。
そこに如意が捕まったと知った朱顔がやってきて、時影の居場所を尋ねた。
停戦に関わる重要なことだと言って。
青罡は、夏城を救った朱顔は絳珠飛焔の名に恥じぬ働きをしたし、雪鷺にもできると言っていた。
そのことを思い出し、雪鷺は時影が星海雲庭にいることを教えた。
星海雲庭は通常通り営業している風だが、中も外も民を装った兵士が多数紛れ込んでいた。
慌てた様子で時影に会いに来た朱顔を見た白風麟は、朱顔と海皇には何らかの関わりがあり、朱顔を守るために時影は海皇の似顔絵を描かなかったのではないかと考えた。
朱顔は時影に、赤淵と戦ってほしくないと頼んでいた。
その隙をつき、赤淵は如意を連れ去った。
星海雲庭の隠し通路は如意の部屋と碧落海に入る海魂川に繋がっており、それを利用したのだ。
気配に気づいた時影は後を追い、朱顔も時影を追って行った。
時影に追いつかれた赤淵は、如意を先に行かせ時影と戦った。
押されている赤淵の前に朱顔は立ちはだかり、赤淵は碧落海に戻ろうと撤兵を進めていること、すべては澗長老の所業であり赤淵はすでに澗長老を殺したことを話した。
海国軍の死士は祖国のためにどんなことでもするし、帰邪は空桑が70年後に滅ぶと示している。海皇を生かしておくことはできないと時影は語った。
その話を聞いた赤淵は、自分が海皇として責任を負うと朱顔に話した。
無実の罪で非難を浴びることの苦しさは時影が誰よりも分かるはずだし、予言を信じて殺そうとすることは間違っていると朱顔は訴えた。
しかし時影の気持ちは変わらず、赤淵に刃を向けた。
朱顔は両手を広げて赤淵の前に立つと、赤淵のことが好きだと言って…?
感想
青罡から文を盗み出すために雪鷺が取った作戦は色仕掛けでした。
今まで皇后になるために青罡の気持ちを受け入れなかった雪鷺が「私は変われるかしら?」なんて言ってくれて、しかも自分からキスをしてくれて…。
よかったね、青罡(˶ᵒ̴̶̷᷄ ⁻̫ ᵒ̴̶̷᷅˵)と思いながらも、雪鷺の行動は不審に思いつつ見ていました。
青罡からのキスが始まり、高まりながら見守っていたら、雪鷺は文を手の中に入れてました…。
雪鷺、見つけるの早いね。
そして青罡、どれだけ分かりやすい所に置いておいたの?
と突っ込まずにはいられませんでしたよね。
これにより、やけに素直で積極的な雪鷺が全て文を奪うための作戦だったと分かりました。
でも、この作戦をたてた雪鷺としては、”作戦だから”と青罡にキスする言い訳を自分にしながら本当にしたいことをできた部分もあるのではないか、と思いました。
秋水や如意は嫌だけれど任務だからと北冕帝や白風麟に媚びていただろうと思われますが、雪鷺は彼女たちとは違うのではないかと思いました。
任務だと自分に言い訳しつつ、したいことをできたのではないかと。
青罡は家宝を渡し、雪鷺と結婚する意志を固めました。
青罡は嬉しそうですが、雪鷺は…と複雑な心境でした。
でも後の雪鷺の独り言を聞いた感じ、家宝を渡した時点で、青罡は雪鷺がだましていることに気づいていたらしいです?
騙されているのは分かっているけれど、素直な雪鷺に会えて気持ちを止められなかったということなんでしょうか。
青罡には、幸せになって欲しいです。
だから「私はいつ戦場で死ぬか分からん」みたいなフラグっぽいセリフは言わないでください。
本当にお願いします。
海皇である(と時影が思っている)赤淵の似顔絵を描いて指名手配すれば、朱顔に累が及ぶかもしれません。赤淵が赤王府にいたことを知っている人がいるでしょうからね。
ということで、時影は赤淵の顔を知っているけれど描かず、代わりに如意の似顔絵を描いて指名手配しました。
白風麟は似顔絵を見てすぐに星海雲庭の如意だと分かりましたが、時影や青罡を出し抜くために言わず、配下を率いて星海雲庭に行きました。
阿渓は「如意は長年星海雲庭を司り情報の収集をしていました」と言っていましたし、阿清に命じて皆を逃がす様子を見ると、如意は単に星海雲庭1の妓女であるというだけでなく、もっと上の立場だったようです。
だからみんなを逃がすため最後まで残り時間を稼ぎました。
そして海皇に関する情報を守るため、自主的に記憶に蓋をしました。
如意の口から、1話で秋水がなぜ時影を陥れたのか、その真相が明かされました。
秋水は澗長老に命じられて、英明な君主になるだろう時影の命を奪うために、妊娠8か月にも関わらず自分を犠牲にして時影を陥れたそうです。
27話で澗長老が「奴(時影)は子供の頃秋水を死なせ」と言っているのを聞いて、澗長老が事の真相を知らない=秋水の起こした行動は海国のためではない と考えてしまいましたが、そうではなかったと分かりました。
澗長老はどのように時影を始末するか、その方法は指示しませんでしたから、あの方法は秋水が考えたのだと思います。
澗長老は知らないから、時影が秋水を死なせたと言ったか、知っていて言ったかのどちらかだろうと思いました。
時影は海皇をころさなければならないと思っています。
祖国のためならば何でもする鮫人に対する恐れ、そして帰邪の予言に対する恐れ、北冕帝との約束もあります。
そして赤淵も、誰かが戦いを止めるために責任を負わなければならないなら自分が、というスタンスのようです。
2人とも ある意味赤焔がしぬことで合意しています。
しかし朱顔は赤淵に生きて欲しいし、時影に赤淵をころしてほしくありません。
前回、時影と朱顔は勘違いの重なった すれ違いコントを繰り広げていて、それを楽しく見ていました。
今は訳の分からないすれ違いコントをしているけれど、すぐに時影から婚姻の祝い紙が届いて朱顔は勘違に気づくだろうと高をくくっていました。
なので今回の最後のセリフを聞いた時には、”このために前回はあったのか…。単なるコント回じゃなかったのか…。”と呆然としました。
朱顔は時影が雪鷺と結婚すると思っているので、赤淵を守る最終手段として赤淵が好きだということを思いついたようです。
なるほどね。なるほど。そう来ましたか。
どうするのこれ!?
こじれまくってるじゃないですか?
先週、今回のタイトル「愛と正義のはざまで」を見たときは、雪鷺と青罡の話になるのかな、と思っていました。
でも雪鷺と青罡を表すとすると、「愛と隠蔽のはざまで」という感じです。
これは時影と朱顔を表すタイトルなのだと、最後の最後で気づきました。
とんでもない所でドラマが終わってしまいました。
取り急ぎ、34話見てきます。
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