玉骨遥(ぎょっこつよう)　第40話　師弟から伴侶へ　ネタバレあらすじと感想

玉骨遥(ぎょっこつよう)　第40話　師弟から伴侶へ　あらすじ

時影じえいは朱顔しゅがんに、共に生きたいと話した。
しかし朱顔しゅがんは予言を気にし、想いに応えようとはしなかった。

時影じえいは、朱顔しゅがんが生き返らせてくれたように、どんな運命でも変えることができると朱顔しゅがんを説得した。
それでも不安を口にする朱顔しゅがんに、時影じえいは口づけた。

時影じえいと朱顔しゅがんは九嶷きゅうぎ山を去ることになり、想い出をふりかえった。
共に行こうと重明ちょうめいを誘ったが、九嶷きゅうぎ山の守護鳥である重明ちょうめいは断った。

時影じえいは書物を読み、強い願いがあれば中陰ちゅういんの気で失われた朱顔しゅがんの触覚・嗅覚・味覚は戻るかもしれないという記述を見つけた。

白はく王は王位を剥奪され、白風麟はくふうりんは斬首刑と決まった。
雪鷺せつろは白はく王に封じられ、母の位牌を王府に祀った。

白風麟はくふうりんは、”赤せき族が海皇かいこうである赤淵せきえんを200年匿っていた”と北冕ほくべん帝に告発した。

朱顔しゅがんは時影じえいを連れて天極風城に帰った。
時影じえいが朱顔しゅがんと婚姻したいと赤せき王夫妻に話すと、2人は喜んだ。

蘇摩そまを連れた如意にょいは蒼梧そうごの淵で龍神に話しかけた。
龍神は、蘇摩そまの覚醒は70年後であり、鮫族の天命の時はまだ先であると話した。

朱顔しゅがんが空を見上げると、帰邪きじゃ星が光った。
赤淵せきえんが時影じえいとの結婚を祝ってくれているのだろうと朱顔しゅがんは思った。

帰邪きじゃ星が輝いているのを見た時影じえいは、赤淵せきえんは海皇かいこうではなく、海皇かいこうは生きているのではないかと考えた。

北冕ほくべん帝の使者が天極風城にやってきて、”海皇かいこうを匿っていた赤せき族は一族誅殺の大罪を犯した、嘉蘭からんに連行し審問する”との聖旨を読み上げた。

時影じえいは嘉蘭からんに帰って北冕ほくべん帝に会い、赤せき族は赤淵せきえんが海皇かいこうであると知らなかったこと、赤淵せきえんはずっと和平のため動き、自分の命を犠牲にして戦を終わらせたことなどを話した。
赤せき族に対する寛大な処置を求めて。

しかし北冕ほくべん帝は、時影じえいの話に証拠はなく、朱顔しゅがんを想う時影じえいが証言しても信用されないと言った。

智者ちしゃは皇天こうてんと后土こうどの力を利用しようと呪文を唱え始めた。
しかし白薇はくびが施しておいた龍魂印りゅうこんいんが智者ちしゃの企みを阻んだ。
龍魂印りゅうこんいんを解除しなければ皇天こうてんと后土こうどの力を解放することはできない。
龍魂印りゅうこんいんを解くには海皇かいこうの血が必要だった。

朱顔しゅがんと時影じえいは龍神に会いに行き、空桑くうそう人と鮫人こうじんの長年の友好を鑑み 赤淵せきえんと赤せき族の潔白を宣言してほしいと飲んだ。
すると龍神は、赤淵せきえんはまだ生きていると話した。

龍神は赤淵せきえんに龍息りゅうそくを与えていたため、赤淵せきえんの魂魄は今も現留まっており安全な場所に移されているのだという。
龍神は、赤淵せきえんを目覚めさせるよう2人に命じた。

感想

時影じえいは朱顔しゅがんの説得に成功し、2人は晴れて結婚することになりました。
時影じえいが亡くなると知り自分の気持ちを告白した朱顔しゅがんでしたが、予言を知り、時影じえいが亡くなったのは自分のせいだと知り、時影じえいの気持ちを知っても受け入れようとはしませんでした。

それがやっと。
やっとですね！2人でなら運命は帰られるという時影じえいに、それは分からないと朱顔しゅがんが言おうとすると口封じされ…。力技で、朱顔しゅがんは説得されたのでした(n*´ω`*n)

赤せき王妃は、婚姻に反抗する朱顔しゅがんを見て、思う相手がいると気付いていたそうです。
朱顔しゅがんがお見合いをたくさんしていたのは19話でした。
19話で赤淵せきえんと話した朱顔しゅがんは、”もしかして師匠のことが好きなの？”と思いつつも そう思ってしまった自分を否定していました。
あの朱顔しゅがんを見て、私は神官だから恋愛対象カテゴリーから外していると解釈してしまいましたが、赤せき王妃はバッチリ分かっていたんですね。さすがママです。

結婚が決まり、朱顔しゅがんの三感が治るかもしれないという情報も得て、両親に祝福されて、どんな結婚式にするか語って、と幸せムードに包まれていましたが、白風麟はくふうりんのせいで大変なことに。
赤せき族が海皇かいこうである赤淵せきえんを匿っていたとして大変なことになりそうです。

なぜ白風麟はくふうりんは赤せき族を自分の道連れにしようとしたんでしょうか。
35話で青罡せいこうを人質にした澗かん長老が実は朱顔しゅがんだということは、白風麟はくふうりんは知らないはずですよね？
何か恨みがあるんでしょうか。逆恨み？
単に1人で逝きたくないだけでしょうか。

赤淵せきえんを愛する人に会わせてあげたいと思い朱顔しゅがんがしたこと（21終わり～22話参照）、そしてそこから2人が恋仲だという噂が広がったことが、白風麟はくふうりんの話に信ぴょう性を持たせてしまいました。あの噂のせいで、過去には街で恋愛の演目が禁じられたということもありました（30話）が、再び噂の弊害が出ました。
誰かどうにかして。

雪鷺せつろは白はく王になったことで、晴れて母の位牌を白はく王府に祀ることができました。
これまで努力してきたことが実って白はく王になることができました。
皇后になって前白はく王（白敬安はくけいあん）のいる白はく王府に母を祀るというプランよりも、この方がずっといいと思います。
お母さんもきっと、こっちのプランの方を気に入ってくれるのではないかなと思いました。

ラスボスだと思われる、氷ひょう族の智者ちしゃは皇天こうてんと后土こうどの指輪を使おうとしましたが、白薇はくび皇后の施していた龍魂印りゅうこんいんに阻まれました。
なぜ空桑くうそう人の白薇はくび皇后が龍魂印りゅうこんいんを？と疑問に思いましたが、その疑問は時影じえいが晴らしてくれました。

「7000年前白薇はくび皇后は海国のため奔走し鮫族滅亡を阻止した」

玉骨遥 #40 時影のセリフより

そういう事情があるため、白薇はくび皇后は龍魂印りゅうこんいんを施すことができたんですね。

龍神は13話で星尊せいそん帝と共に自分を封印した六部に対する恨みを語っていました。
なので長い間、龍神はラスボスかも知れないと思ってきました。
しかしここに来て智者ちしゃがラスボス感をプンプン漂わせています。

一方龍神は、なんだかんだで朱顔しゅがんと時影じえいに悪いことはしない感じで、思っていたよりも優しい！という印象を抱いています。
龍神によれば蘇摩そまが目覚めるのは70年後、予言で空桑くうそうが滅びるのも70年後です（32話）。
今はまだその時ではないから、龍神は大人しくしている、ということなのでしょうか。

残り少ないですが、龍神や蘇摩そまが物語にどうかかわって来るのか興味津々です。赤淵せきえんが生きているという新情報が出ました！急いで次話見てきます。